岡崎さんのウェールズ滞在日記19

岡崎さんのウェールズ滞在日記19

19. ホリデー

夏は、旅行をされた方もいらっしゃることでしょう。海外に住んでいた頃は、その国のカレンダーをチェックし、夫の会社の休日をチェックし、子供の学校の予定表と照らし合わせて、さあ、次のホリデーにはどこに行こう、ホテルはどこがいいかしら、予約は今からで間に合うかしら、などと思案しているのが日常でした。

今から思えば、世の中の経済が良かったころの、なんて贅沢な幸せな時間でしょう。それに家族で一週間もゆったり旅行などは、なかなか日本にいるとできません。

我が家も本帰国してからの家族旅行は数えるほどです。この夏も息子は理系なので夏休みも土日も関係なく研究室へ(行き先は研究室だけではなさそうですが~)通っていますし、帰宅が面倒になると泊り込みもする自由な生活です。

ゆったり生活を好む娘が、無事大学生になったらなぜか厳しい体育会の部に入ることにし、この夏休みも2週間の合宿含め忙しそうです。わたしも娘が大学生になったのを機に、積み重ねてきたことを仕事にしたいと邁進しているので忙しく、夫だけが、うちは旅行に行かないんだね、と不服そうですが。

でも海外生活12年の間には、本当に様々なところへ旅行をする機会に恵まれました。旅行日記でも書いておけばよかったと思いますが、時すでに遅し、ですね。

クアラルンプールに住んでいた頃は、子供が小さかったので、リゾートの海にばかりいっていました。でも、イギリスに住むことになり、様々な文化に触れられる機会が多くなることがとても楽しみでした。

英国での初めての旅行は、湖水地方でした。宿は予約せずに、B&Bというものに泊まってみよう、ということで、良さそうなところに飛び込みでいきました。

当時7歳だった息子は、B&Bの建物に入って3階のわたしたちの部屋に上がっていく途中にある部屋をのぞきながら「わあ~、ここ全部ぼくたちの部屋~?」と言ったので、夫と大笑いしました。

「この中のひとつの部屋ですよ~」と。当然物価がとても安かったマレーシアでの生活のようにはいかないのですが、歴史や文化に触れられる旅行ができることに、ものすごくわくわくしていました。

ウェールズから、延々と運転しながら、イングランドを縦断し、スコットランドのスカイ島まで行った時は、北にいくにつれ、樹々の様子が変化していく景色がとても印象的でした。車窓から見える風景に、小説の嵐が丘を思い出したものです。

途中で泊まったB&Bは、カントリーサイドの素敵なところでしたが、娘がバスタオルに潜んでいた蜂に背中をさされ、大騒ぎになったことを想いだします。娘は"B&B&Beeだった!"と今でも恐ろしがっています。

ネス湖の周りを車で走っていたときは、家族で真剣に目をこらして水面の観察もしてきましたが、ネッシーの片鱗にも出会えませんでしたね。

大陸にも旅行に行きました。ドーバーのユーロトンネルで、車を列車にのせてフランスに行くことができたのは、不思議な感覚がしました。

そして、トンネルを出ると、雰囲気も景色も変わり、車は右側通行に変わり、ランナーバウトの廻る方向も変わるので、夫が運転する横で、右、右、と言っていたものです。車を走らせていると、異なる国へ次々と進めるのは、国によって道路標識の看板などもその国をあらわしていて、車に乗っていても興味がつきませんでした。

高速のサービスエリアの様子も違いますね。ドイツのサービスエリアのお手洗いでは、便座が廻っているように見えて思わずたちすくみましたが、実際には、便座に取り付けられているビニールが廻って新しいものになるようにできているのだと知り、ほっとしました。
10年近く前のことなので、今はもう変わっているかもしれませんね。

さて、旅行では、数々の失敗もありました。それは、次回にお話しさせていただきますね。

(2013年9月)

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