岡崎さんのウェールズ滞在日記20

岡崎さんのウェールズ滞在日記20

20. ホリデーその2 失敗談

皆さんは、スキーはされますか?我が家では、わたしも日本で数回行ったきり、夫も初心者程度のようでしたが、初心者にはフランスのスキー場がいい、という話をきき、日本のようにリフトで待つこともないし、しかも家族で行っても安価で快適ときき、是非クリスマス休暇に行ってみよう、となりました。スキーウェアは、日本人のネットワークにより調達でき、助かりました。

 

最初は、ラ プラン というスキー場に行きました。宿からスキーをかついで移動するのが少し大変でした。未経験の子供二人はスキー教室へ、わたしも、大人用初心者のクラスに入りました。コーチの後ろについてゆっくり滑ればなんとかなったので、家族で滑るときに、わたしが初心者クラスで行ったコースに誘って、リフトに乗りました。すると降りてみて、顔がこわばりました。ひとつ上まで来てしまったらしく、急勾配なのです(初心者にとってはかなり)。しかも、幅がそんなに広くない。下のほうに、人々が談笑している広いなだらかなスペースがかすかに見えます。仕方がないので、こどもたちには、お尻ですりすりしながら斜めに降りなさい、と言い、夫もわたしも、転びながら自分が降りていくので精一杯の状態になってしまいました。すると、8歳の息子は、「オレは行く!」といって、直滑降で、滑っていってしまいました。もう、息をのむばかり。下のほうに無事到着したのを見届けて『そこで待っていなさい!!』と叫んでいました。そして、一歩も動けず立ちすくむ娘にいいました。「すわって、お尻ですりすりしてゆっくりこっちにおいで。」わたしも、もう、数メートル上にいる娘のところにさえ、行けない情けない状況です。すると、マンツーマンで大人を教えていたインストラクターらしき人が、「May I help you?」と尋ねてくれました。もちろん、何度もうなずき、「Thank you!! Please.

 

すると、そのフランス人は、ささっと、自分の二本のスティックを輪につないで、体に通して自分の腰あたりにつけました。そして娘をお姫様抱っこをすると、華麗にわたしの横をすりぬけ、下の安全なところに娘を連れて行ってくれたのです。上から、「Thank you!!!」と叫びながら、ゆっくりゆっくりとわたしと夫は降りていきました。本当に、情けない限りでしたが、心から感謝と反省をしました。

 

スキー場では他にもアクシデントがありました。別の年に、今度は、ゲレンデがホテルの目の前という、日本人の間で話題のところに行ってみました。すると、補習校の知り合い家族がたくさんいて、親子で一緒に遊びました。W家と二家族でゆったり一緒にすべっているときのこと、わたしが転びそうになり、つい、転びたくないと変な力を入れたら、膝をいためてしまい、動けなくなってしまったのです。とりあえず、子供二人はW家にお願いして、ゆっくり帰ろうとしたものの、ちょっと歩くのは無理。すると、近くを通ったインストラクターらしき人が救助を呼びますか?と尋ねてくれましたので、お願いしました。すると、ソリを後ろにひっぱったスクーターがやってきました。わたしは、顔だけ出る寝袋のようなものに入れられ、ソリにくくりつけられると、発車しました。スクーターはものすごい速さで進みます。夫は、必死にスクーターを追います。わたしは、ソリの上で全身に真下の地面を感じながら、雪のこぶがあるたびに、ガンガンと後頭部に衝撃を感じながら、生きた心地はしませんでした。やっと、スキー場をぬけ、救急車らしきものにつきました。すると、次の問題です。現金でソリでの搬送代金をソリを引っぱったスクーターの運転者に支払わなければいけないとのことです。しかも、結構な金額でした。やっとのことで、救急車にたどりついた夫は、慌てて、キャッシュディスペンサーに走ることになりました。すると、今度は、キャッシュディスペンサーの機械が壊れていて、お金がひきだせなかったのです。夫がお金を取りに行っている間、お金を支払っていないので、救急車は動きません。動かない救急車の中で、担当者が気の毒そうに「リフトのチケットを買うときに、保険に入らなかったの?」と尋ねました。我が家は、英国で旅行保険に入ってから来たのでした。すると『リフトの券を買う時に保険にはいっていれば、現金での支払いはいらなかったんだけどね』と教えてくれました。時すでに遅し、です。

 

お金が引き出せなかった夫は、補習校でご一緒のF家を見かけて、現金をお借りでき、無事支払うことができ、病院へと行くことができました。怪我は、靭帯をのばしてしまった程度ですみ、派手なターコイス色のギブスを巻いてくれたので、歩くことはできました。子供二人は、W家にワッフルをご馳走になりながら、心配していたようです。とにかく、補習校の知り合いに助けられ、重複のアクシデントを乗り切ることができました。

 

旅行先では、インターネットで予約したフランスのホテルに着いたら、半年間違えて予約してしまっていて唖然、でもなんとか夫が粘って交渉して泊めてもらった経験や、イタリアの観光地では恐い思いを何度かしたことなどもありますが、今となっては想い出であり、様々な戒めにもなっております。旅行をするときは、くれぐれも気をつけながら、お楽しみください。

20139月)

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