岡崎さんのウェールズ滞在日記23

Wales 滞在日記 23 心の中に

今年の2月に、松井みどり先生が亡くなられたと伺いました。

田口先生をはじめ、補習校に関わられた多くの方が、松井みどり先生の突然の訃報に驚かれ、悲しまれたことと存じます。私自身は、特別にたくさんの言葉を交わしたことはないのですが、補習校の行事のときなどに、特に目立つ言動をなさらずとも、気さくに快活に笑顔でいらしたお姿が印象に残っています。夫は、補習校のお手伝いをしていた際に、ウェールズ補習校の設立にあたって、いかに松井先生のご尽力があったかということを知り、その行動力と人脈、そしてそのボランティア精神に驚いたという話を私にしていたことを想い出しました。

英国を離れて9年たつので、英国の知人の訃報をきくことも少なくありません。このWales滞在日記でもお話しさせていただいている、Mrs. Oakleyもそのおひとりです。

2014年春、息子がWalesMrs. Oakleyのお宅でお目にかかったときは、体がご不自由ながら、リハビリを頑張るとおっしゃっていた様子ですが、その後友人をかいし亡くなられたと知りました。本当にMrs. Oakley には英国生活をしていくうえでの心の支えとなり、勇気を与えて下さった方で、感謝の言葉しかありません。

英語を教わっている頃から、心臓に機械をいれている、と笑っておしゃっていましたが、心臓発作を起こして手が少し不自由になられても、日本へのクリスマスカードに、いつもの懐かしい字体でたくさんのことを綴ってくださっていました。

そして、先日、家族で親しくさせていただいているJanetのお母様のKatharine4月に亡くなったというメールを受け取りました。本当に残念です。90歳を超えていらしても、足が不自由になってもラジオを聞いて常に社会の出来事に関心を持ち、相手に気遣いをしながら会話なども楽しめた聡明な女性です。もうWalesを訪ねてもいらっしゃらないと思うと悲しいです。この滞在日記にも書かせていただきましたが、本当に一緒にいる人を温かく迎え入れることができる素敵な方でした。Mrs. Oakley も、Katharine も、わたしが将来なりたい女性像のお手本です。こんな素敵な方がたに出会えたウェールズに感謝です。

松井先生も、Mrs. Oakleyも、Katharineも、長く人生を歩まれました。そして、お三方とも、たくさんの人の生活や人生に、幸せを呼び込むお手伝いをしてきてくださったのだと思います。ご本人たちは、きっとできることをしてあげたい、という気持ちでなさってくださったのでしょうね。自然体で優しい笑顔が忘れられません。

90歳にはわたしはまだ遠いですが、人間明日のことはわかりません。いろいろと先延ばしにしがちですが、日々、お手本の方がたを想い出しながら、一日一日を大切に、そして自分だけでなく誰かの笑顔につながる日常をおくれたらと心がけたいものです。

いつかは訪れる永遠のお別れ、残すものって、形ではなくとも、誰かの心に幸せな気持ちを残していけたなら、それがわたしには一番素敵な生き方かしらと思う昨今です。

松井先生、Mrs. Oakley, Katharine のご冥福をお祈りしつつ、、、。

2016615日)

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