第1回快適なる田園生活を求めて

気持ちのいい緑に囲まれた田園生活、ガーデニング、ゆっったりとした午後のアフタヌーン・ティー 、、、。 英国といえばイングリッシュ・ガーデンや緑豊かなカントリー ・サイドなど、その田園風 景の美しさとその中 で暮らす生活は私たちの憧れでもあります。

英国のカントリー・サイドを一度 訪れた人は、その美しさとゆった りとした時の流れに魅了されることが多いと聞きます。しかし これらの緑に囲まれた美しい生活は、ただ与えられたものではなく、人々の環境保護の意志と努力を 得て、はじめて成り立っているのです。

『英国ザ・ナショナル・トラスト(正式名称The National Trust)』は、その中心的組織としておよそ100年前の1895年に3人の市民によって誕生した環境 保護団体です。100年前の英国は「産業革命」の頂点を迎え、 「世界の工場」と呼ばれていた時代 です。

美しい田園風景よりも、技術革新と経済優先の社会、、、、世界で優 位に立ったものの、 人々の生活は時間に追われ、その環境も乱開発と公害などにより劣悪なものとなっていました。 なんだか、いまの日本のようではありませんか?そんな時代背景の中、人間らしい豊かな生活、住居 空間、 美しい環境を求め立ち上がった3人の市民によって設立されたのが、英国ザ・ナショナル・ トラストなのです。

市民による、市民のための環境保護運動は、ただ単に乱開発などに対して抗議 活動 をするのではなく、多くの人々からわずかな寄付を募り、市民のために守っていきたい自然や 歴史的建造物を取得し、ボランティアの協力を得て保全していくものでし た。その運動は長い歴史 の中で多くの支持を得て、今では世界中にナショナル・トラスト運動の根が広がりつつあります。

発祥の地、英国では今や国民の20人にひとり、約300万人もの会員と多くのボ ランティアによって 支えられている英国を代表する環境保護団体となっています。約200のイング リッシュ・ガーデン と67の風景式庭園(ランドスケープ・ガーデ ン)。

湖水地方やコッツウォルズなど100年前の景観を今に残す田園地帯や自然のままの海岸線。そして ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターのカントリー・ハウスやワーズワースやチャーチル など英国の歴史に登場する数々のヒーロー、ヒロインたちのゆかりの地や歴史的建造物などが ナショナル・トラストによって守られ、人々に憩いと楽しみのために公開されているのです。だれで も、気軽に楽しく参加できるナショナル・トラスト運動は、私たちの将来の豊かな人間的生活に繋が るヒントがいっぱいです。

次回からは素敵なガーデンやマナーハウス巡りをしながら英国のエコ活動を御紹介します。

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