この夏休みの時期、日本にお里帰りや日本からのお客様をお迎えすることが多くなると思います。日本から英国へ、その窓口となるのは大概ヒースロー空港 ですね。そのヒースローからとても近いところに英国ナショナル・トラストのプロパティ(保存地)のひとつ、オスタリー・パークがあります。
ご存じ「チューブ」と呼ばる地下鉄のピカデリーラインで、空港ターミナル駅から5つ目でオスタリーに着きます。駅から7,8分も歩けばオスタリー・パー ク。赤レンガの壁の向こうは、ここがロンドンとは思えないほど広大な牧草地が左右に広がります。ときには馬が、ときには牛がその牧草地でゆったり時を過し ています。そんな光景を左右に眺めながら木漏れ日が眩しい並木道を歩いていくと湖が広がり、その奥には素敵な洋館が、、、。もう本当にロンドンとは思えな い、美しいカントリー・サイドにいるようです。
ここの庭園は風景を活かしたランドスケープガーデン。「風景」といっても絵画のように美しい、計算されつくした造園による「風景」です。その「風景」の 中心となるのは、勿論お屋敷。元々は16世紀のエリザベス朝式の館を、18世紀に最も偉大な建築家とされるロバート・アダムが、ネオクラシカルな装飾の優 美な別荘に増築したもので、彼の代表作とされ、現存している彼の作品の中では最高のものといわれています。外観、内装ともに見ごたえたっぷりで、BBCの 歴史ドラマや映画のロケ地としても、数限り無く活躍しています。
特に室内にある数々の装飾品や美術品は、その管理をロンドンのビクトリア・アルバート・ミュージアムが担っているほど、どれも重要文化財級の美術品です。
また、ここで見のがしてならないのが、この館の中の所々に配されている、フラワーアレンジの数々です。18世紀の新古典主義の豪華な装飾に劣ることなく、 インテリアの魅力を最大限に引き出した、フレッシュな季節感溢れる花々が館中を飾っています。これはプロのフラワーアーティストのジーンさんを中心にボラ ンティアで毎週この館のすべてのアレンジを手掛けているものです。館内では撮影禁止のため、ここでひとつひとつお見せできないのでがほんとうに残念です が、ロンドンへ行かれた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
きっと、英国フラワーアレンジの神髄を堪能できます。
OSTERLEY PARK
The National Trust,
Osterley Park.
Jersey Road,
Isleworth,Middleaex
TW7 4RB
Tel:020 8232 5050
www.nationaltrust.org.uk/osterley
お知らせ:
今回ご紹介したオスタリー・パークで7月28日から8月15日までHENRO(遍路)展が開催されます。
詳細は
www.nationaltrust.org.uk/events
『英国NT日本人会』
英国ナショナル・トラストに興味を持っている個人を対象とした会です。講演、パーティ、ガーデンツアーなどのイベントを開催します。
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英国NT日本人会
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