第 8 回 Transporter Bridge に行こう!(ユニークなゴンドラタイプの橋/ニューポート)

Transporter Bridge に行こう!

Transporter Bridge1今回はちょっと風変わりな橋 ( 名前が Bridge となっているので橋としておきます ) を紹介しましょう。私はウェールズのニューポート (Newport) に住んでいます。人口は約 11 万人でウェールズでは 3 番目に大きな市です。この街の縦断するように Usk 川が流れています。この Usk 川の河口付近に架けられているのが “Transporter Bridge” 『トランスポーター橋』です。写真をごらんください。これが橋?と思われる方もおられると思いますが。実はゴンドラをケーブルでぶら下げ、このゴンドラに人、車を載せ運ぶ仕組みの橋なのです。

なぜこのような橋を架けたのでしょうか?

Transporter Bridge2約 200 年前ニューポートの北約 25Km の Blaenavon 地方に製鉄所ができ、ニューポートはその鉄の積出港としての役割を始めました。さらに 1897 年に Usk 川の東岸に製鉄所ができニューポートの人口は 1800 年 約 1,000 人だったのが 1900 年には 6.7 万人まで膨れ上がりました。 Usk 川の西岸にも住宅地が広がり、東岸と西岸の往来をスムーズに行う必要性ができいろんな方法が検討されました。フェリーも一つの候補にあげられましたが、 Usk 川は流れが速いのと干満の差が大きい ( 最大で 15m にもなるとか ) 為、安全な手段ではないとして候補から外れました。 1900 年当時は Usk 川の上流に波止場があり、大きな船の往来が頻繁に行われていました。もし橋を架けるなら大きな船が橋の下を通れる工夫をする必要がありました。候補として、跳ね橋、桁の高い橋、回転橋等があげられましたが、費用等の面からこのようなゴンドラタイプの橋となりました。フランス人の技術者 Mr. F. Arnodin の設計により 4 年の歳月と£ 98,000 の費用をかけ 1906 年 9 月 12 日に開通しました。

このタイプの橋は全世界で約 20 橋脚建てられ、現存しているのはこの ” Transporter Bridge” を含め 6-7 つとのこと。この橋の西岸に Visitor Center があり、人のよさそうなおじいさんがこの橋の由来などを説明してくれます。このおじいさんの写真をとらせて欲しいとお願いしたところ、『 ”NO-Thank you” 俺の写真よりも、もっとこの橋の写真を取ってくれ』と言って断られました。来年 9 月で 100 歳を迎えますが、ゴンドラを動かしているモータは当時のままだそうで、『 99 年経ってもまだ現役で働いているよ』と自慢げに説明してくれました。時間があれば一度訪問してみてください。上記以外の話も聞けますよ。 
Transporter Bridge3

ホームページ http://www.fontb.org.uk/
場所 Alice St Newport NP20 2HS ( 地図はホームページより入手お願いします )
Cardiff からだと、 M4 を J28 で降り A48 をニューポート方面へ。
オープン時間 ( 夏季 ) 月 - 土 8:00-20:50
日 13:00-20:50
料金 歩行者、自転車は無料、自動車は 50P です。

(内田 記)

 

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