第 9 回 Westonbirt Arboretumに行こう!(ガーデン/イングランド/カーディフから車で約1時間半)

Westonbirt Arboretum に行こう!

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さて今回ご紹介するのは,コッツウォルズ南西の町Tetburyから約5km南に位置するWestonbirt - The National Arboretum (ウェストンバート・ザ・ナショナル・アーボレータム)です。“Arboretum”という言葉あまり聴きなれませんが,“Arbor”は樹木のことですから 樹木をメインにした庭園,平たく言えば“森林公園”という意味です。240ヘクタール(東京ドームの約50倍の広さ)の広大な敷地には約18000本の木々が植えられており, 巨大なモミやスギ,カシの木に混じって180種のAcer(エイサー:日本のカエデ,私たちが通常“もみじ”と言っている木をMapleの中でも特別にこう呼んでいます。)が, 10月〜11月には素晴らしい紅葉で訪れた人達を楽しませてくれます。筆者が訪れた10月9日の時点では「まだちょっと早いかな?」という感じでしたが,日当たりの良い 場所に植えられている木々の葉は目の覚めるような秋の色をしていました。また歩いているとわた飴のようなカラメルのような甘い香りがしてくる場所があり, 「こんなところに露店が?」と不思議に思いましたが,後でガイドブックを見るとどうも桂の木から香っていたらしいのです。中々楽しい経験でした。

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Arboretumが生まれたのは1829年,Robert Stayner Holfordという裕福な若者が,一家の所領であったこの土地に樹木を植えたのが始まりでした。 Holford家はNew River Companyというロンドンへ水を供給する会社で莫大な富を得ており,1839年にRobertは31歳の若さでその財産を 相続した上に,その前年には子どものいない叔父からも莫大な遺産を相続しており,ありあまる財力を手にしたこと, また当時のイギリスでは名だたるPlant Hunter達が世界の様々な地域から珍しい植物を持ち帰るということが相次ぎ, 植物や園芸に対する関心が非常に高まるといった時代背景もあって,自分の興味の対象であった園芸の世界に情熱と資財を注ぎこみました。 Robertの死後息子のSir George HolfordにArboretumは受け継がれ,シャクナゲやツツジなどのコレクションが追加されるなどの発展をみましたが, 彼には子どもがなく,甥に相続されました。その後第二次世界大戦を経て,1956年にArboretumは国へ寄贈され,1961年から一般公開されて今に至っています。

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紅葉は11月上旬まで楽しめるようです。広大な敷地なので全部を制覇するのは大変ですが(歩道の全長は27kmもあるらしい・・・), 筆者が歩いたOld Arboretumの部分だけでも2時間弱はかかり,十分楽しめます。天気にもよりますが,雨の直後だと長靴を用意された方がいいかもしれません。 TetburyやMalmesbury,Bathからも近いので,この時期コッツウォルズをドライブするなら,是非ルートに入れられてはいかがでしょうか。 Cardiffからだと車で約1時間半で着きます。車がない場合はBathから(日曜はBristolやGloucesterからも)バスが出ているようです。 詳しくは下記でご確認ください。

Westonbirt - The National Arboretum:  http://www.forestry.gov.uk/westonbirt

(狩野 記)

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