第 10 回 Dyffryn Gardensに行こう!!(ナショナルトラスト/ガーデン/カーディフから車で約30分)

Dyffryn Gardens に行こう!

Dyffryn Gardens1

11月に入るとNational Trustやその他のアトラクションというのは大体閉まってしまいます。基本的にイースター〜10月末まで公開というところが多いのです。さて困ったものだと思っていましたら,「灯台もと暗し」ウェールズで最も有名な庭園のひとつDyffryn Gardens(ダフリン・ガーデンズ)をまだご紹介していなかったことに気がつきました。現在Dyffrynでは“LIGHT UP THE NIGHT”というイベントを行っているので,早速行ってきました。このイベントは名前の通り,夕方から庭園の木々をライトアップするというもの。筆者が行ったのは雪の日の翌日ですから,風はなかったもののすぅーっと冷気が体を包むような夕暮れでした。Dyffrynには様々な庭(テーマによって趣向を変えた庭がいくつもあります)がありますが,今回はArboretum(林の中を歩けるようになっているエリア)の中で行われています。緑や紫,赤の照明でライトアップされた木々を見ながら,ルートに沿って夜の林の中を歩いていきます。夜の林を彷徨するなんて中々できるものではありませんから,寒さに凍えながらも楽しい経験でした。雪がかなり残っていたので,いつもよりも明るかったかもしれません。写真では中々お伝えできませんが,緑のライトはなんだかおどろおどろしく,赤いライトはカエデの葉の紅葉をより引き立たせてとても美しかったです。

Dyffryn Gardens2

Dyffryn Gardensの歴史は7世紀にはじまります。何度か所有者家族の変遷の後,1891年にJohn Cory という裕福な事業家に売却され,1893年には現在庭園内に建つ屋敷が建てられます。その後Thomas Mawsonという有名な庭園設計家に庭園の造営を任せたのが,現在の庭園の元になっています。1910年Johnの死後,当時国内でも有数の園芸家として知られていた三男のReginaldに庭園が託されます。熱心な植物収集家でもあった彼は数々の植物収集探検のスポンサーとなり,そこで収集された珍しい植物をいち早くDyffrynに持ち込んだ為,ここでは20世紀初頭にイギリスに導入された植物のコレクションを見ることができます。Reginaldの死後,1936年にSir Cennydd Traherneに売却され,1939年にはグラモーガン州に999年期限で貸与されることになり,現在に至っています。庭園はエドワーディアン庭園の代表的なものの一つに数えられます。園内には日本のカエデの立派な木も多く,美しい紅葉も楽しめます。由来は良く分からないものの,日本の旅の僧が牛に乗っているという像があります。

追記:後日Dyffryn Gardensのパンフレットを入手できたので前述の「日本の旅の僧」について書かれているか調べましたら,日本の僧ではなく中国の老子の像だということでした。

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ライトアップのイベントは12月11日までで,最後の3日間(12月9日〜11日)はChristmas Festivitiesということでクリスマスキャロルの演奏などもあるようです。ライトアップを巡るルートは木の葉などが敷かれて,泥道にならないように工夫されていますが,雨の直後などでは長靴を用意された方がいいかもしれません。Cardiffからだと車で約30分で着きます。車がない場合はバスも出ています。ただし最寄のバス停(St Nicholas)から2km弱歩きますし,メインの道路からDyffryn Gardensへ入っていく道は夜は真っ暗なので,このイベントに行かれる場合はタクシーをオススメします。 詳しくは下記でご確認ください。

Dyffryn Gardens:  http://www.dyffryngardens.org.uk/

Traveline :  http://www.traveline-cymru.org.uk/
(バスの時刻表は上記で手に入ります。)

(狩野 記)

 

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