第 11 回 Aveburyに行こう!(遺跡/ストーンサークル/イングランド/カーディフから車で約2時間)

Avebury に行こう!

Avebury1ストーン・ヘンジ(巨石群遺跡)といえばSalisbury郊外のものが有名ですが,Wiltshireには他にも巨石群が点在しています。Avebury(エイブベリー)はそんな中の一つで,上記のストーン・ヘンジと共に世界遺産に登録されているNational Trust(NT)のプロパティです。28エーカー(東京ドームの約2.4倍)の広さに土手と溝が巡らされ,それに沿うような形で並んでいるヨーロッパ最大のストーン・サークルをみることが出来ます。美しい田園風景の中に何気なくいくつもの巨石が立ち並んでいて,その不思議な景色に心奪われます。この巨石群のまわりには柵がなく,筆者が訪れた6月には,羊たちがのどかに草を食み,巨石の蔭で休んでいたりしました。巨石を巡りながら歩いていくと,どこまでも続く畑を風が通り過ぎ,なるほどこんなに豊かな土地であれば有史以前から人が住んでいても全く不思議ではないと一人納得してしまいました。巨石はsarsenと呼ばれる砂岩でAveburyの2マイル東にあるMarlborough Downsという場所から切り出されたとされていますが,それにしてもこれほど立派な石をよくもまぁこんなに持ってこれたものだと感心します。

Avebury2Avebury周辺に集落が形成されたのは今から5000年以上も前にさかのぼり,メインのストーン・サークルが作られたのは紀元前2600年〜2400年の間と考えられています。しかし14世紀には「異教徒の宗教遺跡」としてキリスト教徒によって破壊されたり,17,18世紀には建材として付近の住民に持ち去られるなどの不運が重なって,遺跡の大部分が消失しています。はじめてこの遺跡の重要性が認識されたのは17世紀中頃で,John Aubreyという研究者によってAveburyの様子が記録されています。その後18世紀の前半にWilliam Stukeleyという研究者によって遺跡について詳細な記録が残されました。しかし大規模な修復や研究が行われるのは1930年代に遺跡を買い取ったAlexander Keillerという裕福な事業家(マーマレードを作っている会社を持っていたとか)を待たなくてはなりませんでした。彼によって発掘を含む大規模な修復事業が行われ,現在私たちが見ることの出来る形に整えられました。彼を記念したAlexander Keiller MuseumがNTによって運営されており,Aveburyの歴史について知ることができます。

Avebury3ストーン・サークルと博物館は年間を通して訪れることができます。但し併設するNTのプロパティ,Avebury Manor & Gardenは3月下旬〜10月末が公開期間です。しかしストーン・サークルだけでも十分見ごたえがありますし,その他にも付近にはヨーロッパ最大の人工塚 Silbury Hillをはじめとする先史時代の遺跡が点在しており,太古の昔に思いを馳せるにはうってつけの場所です。Cardiffからだと車で約2時間ほどかかります。Swindon などからバスもでているようです。詳しくは下記でご確認ください。

National Trust :  http://www.nationaltrust.org.uk/
(Visits & Holidays の検索で Avebury と入力すると情報を見ることができます。)

Avebury:  http://www.avebury-web.co.uk/

Traveline :  http://217.171.103.36/
(バスの時刻表は上記で手に入ります。)


(狩野 記)

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