第17回 Picton Castleに行こう!(お城/ガーデン/カーディフから車で約2時間)

Picton Castle に行こう!

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今回ご紹介するのは西ウェールズPembrokeshireのPicton Castle(ピクトン・キャッスル)です。PembrokeshireというとTenbyやSt Davidsなどが有名で,このお屋敷はあまり知られていませんが,屋敷,庭園ともに中々に美しいところです。まずお屋敷の外観が少し変わっています。建物の入口付近は石造りで(裏側は白い壁になっています),なんだかお屋敷というよりは要塞のような感じ。一体中はどうなっているんだろうと思うと,実は明るく瀟洒なジョージアンもしくはリージェンシー(18世紀から19世紀初頭にかけての建築様式)の内装で,ごてごてのゴシック趣味かしらという期待をさらりとかわされました。見学はツアー(英語)のみで小一時間ほどかかります。着いたらまずツアーの予約を受付でして,時間があれば庭を先に見るというのが良いでしょう。Woodland Gardensと名前がついているだけあって,林の中を散策するコースがあります。5月にはブルーベルやシャクナゲなどが素晴らしいだろうと想像されましたが,筆者が訪れた8月の下旬はWalled Garden(植物を風などから守るために壁で囲まれた庭)の花壇の花々がかすかに秋の気配を伝えつつも美しく咲き誇っていました。庭もゆっくり見て回ると1時間はかかると思います。

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Picton CastleはSir John Woganという人物によって1300年頃に建てられました。Wogan家の次にDwnn家の所有となりますが,15世紀末にこの城の相続人であるJaneと言う女性がSir Thomas Phillippsと結婚して以来 500年以上ものあいだ,Phillipps家の所有となっています。もともと経済的に豊かだったところへ,17〜18世紀にかけては時の首相Sir Robert Walpole(1676-1745)と一族の女性が結婚したこともあって,政治的な影響力も増し,Phillipps家とこのPicton Castleは長い間Pembrokeshireの社会的,政治的な中心となっていました。屋敷の内部は18世紀中頃に修築され,19世紀初頭には大規模な拡張が行われています。庭園は1746年から1880年の間に行われた改修でほぼ現在の形になったようです。Walled Gardenは1820年頃造られたとされています。

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カーディフからだと車で2時間くらいでしょうか。近くまで交通機関が来ていないので車がないと大変不便です。園内に小さなカフェがあり,ここの料理(といってもジャケットポテトのラタトゥイユがけ,サラダ付といったシンプルなもの)がとてもおいしかったのが印象に残っています。Pembrokeshireは食べ物のおいしいところなので,きっと地元の野菜だったのでしょう。新鮮で味が濃い野菜を食べました。もし昼時に訪れたならお昼ごはんはここで良いかもしれません。詳しくは下記をご覧下さい。

Picton Castle & Woodland Gardens:  http://www.pictoncastle.co.uk/

(狩野 記)

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