第34回 Tenbyに行こう!(ウェールズのビーチリゾート/カーディフから車で約2時間)

Tenbyに行こう!


カーディフから西へ車で2時間ほど走ったところに城壁に囲まれた町テンビーがあります。海に面していて夏のリゾート地としても人気の高いこの町は、はじめノルマン人の植民地として発展しました。

ノルマン人とはスカンディナヴィア(今のノルウェー、スウェーデン、フィンランド)周辺にいたゲルマン系の民族ですが、911年にフランスに攻め込みフランス北部に領地(ノルマンディー)を得ると、1066年にイングランドを征服してノルマン朝を興すなど勢力を拡大していました。ノルマン人はイングランド征服後、貿易と防衛の拠点としてテンビーの町を発展させましたが、たびたび暴動を起こすウェールズ人から町を守るために強固な城壁を建設しました。その後も海外貿易の重要拠点として発展したテンビーの町は17世紀のイングランド内戦によってことごとく破壊され衰退しましたが、18世紀になると産業革命で富を得た地主(ジェントリー)たちがこの地に別荘を建て始めたのをきっかけに再び繁栄しました。砂浜のある長い海岸を持ち地元で獲れる魚介類を提供するレストランの並ぶテンビーには今でも毎年多くの観光客が訪れます。 

 

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(Five Arches Gate)

 

カーディフから西へ向かうM4はSwanseaの先、Carmarthenのずっと手前で終わってしまうので、その先は下道を走ることになります。A48からA40へ合流し途中St ClearsでA477へ分かれて南西へ下り、KilgettyでA478を南下するとTenbyの町に辿り着きます。左手に上の写真のFive Arches Gateが見えて来たらそのまままっすぐ進み海岸線が見えるEsplanadeまで行きましょう。無料の路上駐車場が空いていたらラッキー、もし空いていなければそのままEsplanadeを進んでいくと有料の駐車場への案内表示があります。

僕が最初にTenbyを訪れたのは2012年4月。ウェールズをぐるっと一周する旅のついでにちょっと寄ってみただけだったのですが、Esplanadeから海岸線を見下ろした瞬間に「ここで1泊しよう!」と気が変わりました。何日も降り続いた雨がようやく上がり、この日は特に気持ちのいい晴天に恵まれたこともあり素通りするのはもったいないと思ったのでした。ふらっと入ったB&Bに1泊朝食付き£38のシングルルームが空いていたのも幸運でした。

 

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(始めてのTenbyで泊まったClarence House Hotel/Esplanade沿い)

 

Esplanade沿いにはホテルやB&Bが何軒か並んでいて奥の通り沿いにもたくさんB&Bがありますが宿は事前に予約して行かれることをお勧めします。ちなみに家族で行った時はThe Park Hotel(http://www.parkhoteltenby.com/)に泊まりました。町から少し離れていますが徒歩で行ける距離で、設備も問題ありませんでした。

さて、ホテルにチェックインして荷物を置いたら城壁の内側へ行ってみましょう。パステルカラーで彩られた建物が並び、雑貨店からパブ・レストラン、アイスクリームショップ、プティックまで何でもあります。 天気のいい日は人がたくさん行き交ってとても活気があります。小さな町なのでのんびり歩いてもすぐにぐるっと一周できます。

 

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(Five Arches Gateの内側/重厚な外側の雰囲気とは違い内側は明るくおしゃれ)

 

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(青、黄、ピンク、カラフルな街並)

 

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(Saint Mary's Church/13世紀〜)

 

中心部を一通り見て回ったらSaint Mary's Churchを左手に見ながらHigh Streetを北上してみましょう。ほどなく海が見える崖の上にやって来ます。眼下には広い砂浜、右手にはカラフルな漁船がたくさん停泊しているのが見えます。左手奥に見えているのはCatsle Hillです。この景色が何とも平和で、天気がいいと海風が気持ちよくてたまらないんですよね。

 

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 (カラフルな家とカラフルな漁船/左手奥にはCastle Hillが見える)

 

さて、カーディフを朝9時に出発したらだいたいこのあたりでランチタイムになるはずです。ここでひとつおすすめのレストランを紹介しておきます。High Streetの先ほどの崖の上からからCrackwell Streetに入ってCastle Hillの方へ下って行くと三叉路の角にOcean Restaurantが右手に見えてきます。スコーンやマフィンなどの軽いおやつからパスタ、ピザ、リゾットなどのランチメニューがあります。キッズメニューもあるので家族連れでも安心です。もちろん夜もやってます。

 

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(Ocean Restaurant/海を見ながら食事が出来る)

Address:
St. Julian Street,
Tenby, Pembrokshire,
SA70 7AY
UK

Telephone
01834 844536

E-mail address
info[at]tenby-oceanrestaurant.co.uk

Website
http://www.tenby-oceanrestaurant.co.uk

 

ここで僕はシーフードリゾット、ヨメさんはサンドイッチ、娘はトマトソースのペンネを食べました。普段小食の娘が全部平らげた上にヨメさんのサンドイッチにまで手を出したので驚きました。美味しかったんですね。

 

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 (シーフードリゾット/美味!)

 

お腹がいっぱいになったら腹ごなしに散歩しましょう。Oncean Restaurantを出てBridge Streetを下って行くと砂浜へ降りて行く道と丘へ上がって行く道があります。砂浜へ降りて断崖絶壁に立ち並ぶホテルを見上げながら散歩するのもよいですが、ここはぜひ丘の上へ、Catsle Hillへ行ってみましょう。巨大なアルバート王子(ビクトリア女王の夫)の像が迎えてくれます。

 

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(Statue of Prince Albert/1864年)

 

残念ながら城は残っていないのですがタワーと大砲が残されています。ここで外敵と戦っていたのでしょうか。

 

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(タワーと大砲)

 

眼下にはSt. Catherine's Islandが見えます。今は城砦が残っていますが、その前は小さな教会がポツンとあっただけだったそうです。丘の中腹あたりにあるTenby Museum and Art Galleryに資料があるそうです。またSt. Catherine's Islandは2014年から一般公開されているそうで、近々城砦の中にも入れるようになるそうですよ。

 

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(St. Catherine's Island/引き潮の時は近くまで歩いて行ける) 

 

Tenbyは観光で栄えている町ですので、当然子供の遊び場も抜かりなく用意されています。Esplanade通りの西の端、有料駐車場の海側のあたりに遊具のある公園があります。お子さんが散歩に飽きてきたら連れて行ってあげましょう。ここからの海の眺めもいいですよ。

 

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(遊具のある公園/Esplanadeの西の端)

 

Tenbyの町はほぼこれで全部です。こぢんまりした町なので半日ほどで見て回れますので、のんびりゆっくり過ごすのにちょうどいい規模です。

僕は行っていないのですが、他にもTudor Merchant's House(http://www.nationaltrust.org.uk/tudor-merchants-house/)という15世紀の商人の家が近くにありますので行ってみてもいいかもしれません。

 

  • Address:
    Quay Hill, Tenby, Pembrokeshire, SA70 7BX
  • Telephone: 01834 842279

 

 

さてディナーのおすすめも紹介しておきましょう。Tenbyは魚介が豊富なのでぜひともおいしいシーフードを楽しんで下さい。おすすめはPlantagenet House Restaurant(http://www.plantagenettenby.co.uk/)です。

 

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(Plantagenet House Restaurant外観/10世紀頃の建物と言われている)

 

ここにはものすごい古い煙突があって、ウェイトレスさんによれば約900年前のものだそうです。ウェールズの中でも最も古い煙突のひとつだとのこと。建物自体も歴史があるので雰囲気は抜群です。もちろん料理もおいしいんですよ!

 

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(Plantagenet House Restaurant店内/10世紀頃の石造りに900年前の煙突があると言う) 

 

おすすめはもちろんシーフードですが、パスタやステーキなども抜群です。僕はシーバス(スズキ)を食べましたが、ヨメさんはラムステーキ、娘はミートボールパスタを食べました。あと牡蠣と魚のすり身フライもシェアしました。またまた娘が恐ろしい食欲を発揮し、大きなミートボールの入ったトマトパスタを1人前ぺろっと平らげました。普段本当に食べないのに昼も夜もこんなに大食いしてお腹こわさないかと心配になりました。好き嫌いが多く偏食で小食な娘を虜にするここの料理は誰に勧めても大丈夫だと思います。

 

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(魚のすり身フライ)

 

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(シーバス/スズキ)

 

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(牡蠣)

 

おいしいワインとともに食事を楽しんだら夜の町を散歩してみるのもいいでしょう。まだ暗くなり切らない藍色の空を見ながらプラプラと歩くのはとても気持ちいいですよ。

 

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そしておすすめは夜のFive Arches Gateです。ライトアップされて昼間見るのとはまた違う味わいです。この夜の帳が降り切る直前のタイミングがベストです。

 

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(夜のFive Arches Gate) 

 

昼のうちに夜のイベントもチェックしておくとよいです。僕らが行った時は近くの教会でMale Choirをやっていました。ウェールズは男声合唱が有名ですが、この日のChoirのレベルの高さには驚きました。

 

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(Male Choir) 

 

Tenbyはカーディフから2時間ほどなので日帰りでも行けますが、Tenbyファンの僕としてはぜひ泊まりで楽しんでいただきたいと思います。またTenbyの周辺に子供が楽しめるアトラクションがありますし、観光スポットなどもありますので3泊くらいしても十分遊べます。

参考までにTenby周辺のアトラクション&観光スポットを紹介しておきます。

The Dinosaur Park(http://www.thedinosaurpark.co.uk/

テンビーのビーチから車で15分ほどのところにあります。入場料を払えば乗り物も含めアトラクションは基本無料。巨大テーマパークのような派手さはありま せんが、10歳くらいまでの子供なら1日飽きずに遊べると思います。カフェのご飯がイマイチなので買って持って行った方がいいかもしれません。コストパフォーマンスの高いアトラクションです。

Folly Farm Adventure Park and Zoo(http://www.folly-farm.co.uk/

テンビーのビーチから車で20分くらいのところにあります。入場料はそこそこしますし、乗り物なども有料なのでそれなりにかかりますが、無料のものもあり動物も豊富にいるので一日たっぷり遊べます。カフェもまずまずです。中学生までなら楽しめるのではないでしょうか。身長120センチ未満のお子さんは乗れない乗り物があります。

St. Davids Cathedral(http://www.stdavidscathedral.org.uk/

近日ショートトリップ掲載予定

Pembroke Castle(http://pembroke-castle.co.uk/

近日ショートトリップ掲載予定

第27回 Carew Castleに行こう!」参照

 

(坂根記)

 

 

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