補習校だより


このコーナーでは、補習校で毎週各家庭に配られている補習校だより(学校通信)の記事を、編集し直して、掲載しています。

補習校便り 2007年4月

2007年4月14日号から
入学進級おめでとう

田口知子

生徒の皆さん、入学、そして進級、おめでとうございます。今年度は、小学1年生に9名のお友達をむかえました。小学1年生の皆さん、お会いできてうれしいです。これからいろんな人と仲良くなりましょうね。中学1年生に入学した3名の皆さん、今日から中学生と呼ばれて、てれくさいような誇らしい気持ちでいることでしょう。補習校の中で、今まで以上に頼りにされる場面が増えてくると思います。いろいろな活躍を期待しています。
ところで、この春休み、私は日本でいろいろな人達とお会いしました。岩手県では、浅岸小学校を訪問しました。この学校では11人の子供達が3クラスで勉強しています。また生徒数3名の中学校の校長先生や岩手大学教育学部付属小学校の複式学級担任の先生方ともお会いして、どんな授業をしているのか教えていただきました。ウェールズ校のことも、とても興味を持って聞いてくださいました。日本でも、複式で2学年が一緒に勉強することは珍しくありません。本校は土曜日だけの学校なので、日本の学校と同じ方法をまねすることはできませんが、本校ならではの方法を工夫します。皆さん、補習校で新らしいことをたくさん勉強して、文章を読んで考える力や自分を表現できる言葉の力を、伸ばしていって下さい。
それからもう一つ、皆さんに願うことがあります。それは、友達と仲良くなってほしいということです。私は今回の一時帰国で二人の教え子に会いました。中村君と代田君といいます。今28才で、中村君は奥さんも一緒でした。補習校で私が小2,3,4年と担任した生徒です。代田君は小6で帰国したので、16年ぶりに会いました。二人を見ていて、補習校でできた友達って特別なのだなと思いました。皆さんにも、補習校で大好きな友達ができますように。
 最後に、入学・進級を祝って、詩をプレゼントします。


わかば : まどみちお
わかばを見ると、 むねが晴れ晴れする。
ぼくら子どもも ほんとは 人間のわかば。
天がほら。
あんなに晴れ晴れしている。
ぼくらを見まもって…。

人間の若葉である皆さんの
ことを応援しています。

 

2007年4月21日号から
お礼のご挨拶

教育学部留学生 入野美沙

 昨年の10月から小3のクラスへ見学に来させていただき、6ヶ月間とても貴重な時間を過ごすことができました。10月の時点ではまだあやふやであった卒業論文も補習校での活動を通して方向性が決まり、現在は最後の仕上げにとりかかっています。
 論文に関してだけでなく、この6ヶ月間は先生方や生徒の方々から本当に沢山のことを学びました。補習校で私自身が自分で見て聞いて感じてそして考えることを通して、大学でテキストから学んだことよりもずっと多くのことを得ることができました。補習校での経験は私自身の一生の財産になっていくと思います。
 また、保護者のみなさまにはいつも温かく見守っていただき、本当にありがとうございました。いつも笑顔で挨拶していただき、たくさん元気をいただきました!6ヶ月間本当にお世話になりました。これからも明るく楽しい補習校を守り続けていかれるよう願っています。


(田口:卒業論文の提出後の5月に卒業試験を終えて5月末には日本に帰国される予定です。入野さんには児童の教室学習を支援していただき感謝しています)

補習校便り 2007年5月

 帰国後の英語力保持について

山田明希(あき)さん(高1)は、3月発行のミルキー新聞(生徒新聞)の「先輩インタビュー」に登場した啓志君の妹さんです。明希さんの英国滞在は、1歳10ヶ月から6歳7ヶ月 の5年間弱。大阪府教育委員会、ブリティッシュカウンセルなどが後援する大阪府の英語の暗誦大会で優勝の栄冠に輝いたというニュースを、年明けに人づてにお聞きしました。お父様ご自身は「ネイティブ並みの話し方をする学生も何人もいて、大阪府から集まった46人中の一位になろうとは思いもせず、発表のとたん家内とあわてふためいた」とか。暗誦大会は、3分間の小文を、いかに感情をこめて表現し、正しい発音と抑揚、そして適度のボディーランゲージをまじえて訴えかけるかを競うものです。明希さんは、「葉っぱのフレディ」の文章を発表しました。小さな子供は英語を覚えるのも早いが、忘れるのも早いと聞いていましたので、明希さんの場合はどうやって英語力を保持されたのか、興味がわいてお父さまにお聞きしてみました。その話をご紹介します。

お父様の山田哲朗さんのお話
Q1 明希さんのカーディフ滞在中の英語力は?
「3歳の9月から教会と近くのPrimary SchoolのNursery、4歳の9月からRadyr Primary SchoolのReception、その後1年生と、2年生の2月までPrimary Schoolに通いました。(日本に帰国して小学校1年に入学)Primary School就学時代、友達と話しているのを聞くと、英語はNativeそのものでした。私が正当な(古い?)発音で”What”【hwΛ't】と発音すると、”パパ、発音がおかしいよ。【wΛ't】といわないとダメだよ”と英語でたしなめられたものでした。日本語は年相応で問題なかったです」

Q2お子様の言語習得面で、配慮されたことは?
「現地の友達とは、あらゆる機会を捉えて、日本人の友達同等にお付き合いさせました。よく友達の自宅にも泊めてもらって遊びました。自然に言葉を身につける環境がありましたし、それを最大限に利用してきました。(母親も努力したと思います)」

Q3 帰国後の英語の勉強は?
「当然英語能力は落ちると思いましたので、いろんな努力をしました。一時期、週に一、二回Nativeの家庭教師を付けましたが、語学力は落ちる一方でした。言語環境に差がありますから、実力低下はやむを得ません。娘の年齢では、ウェールズで使っていた英語は”Stock”としては、ほとんど残ることなく、単なる”Flow”としてまわっていただけだったと思います。Flowですから、Inputがなくなれば、早晩Outputも枯渇してくるということです。それにしても、その枯渇が意外に早いことに驚かされました。少なくとも、ウェールズ時代に学んだ英語は、今、目に見える形では残っていないようです。文章を読む際の”イントネーション”には当時を彷彿とさせるところもありますが、発音にはどうみても昔の面影はありません。
 帰国後、大学とかYWCAで開催される英会話学校で大人に混じって学ばせたり、兄の通った(千里国際)のSaturday Schoolや、夏休みの"Just for Kids" (夏季英語学校)に通わせたり、今は、ラジオの語学講座(複数)を聞かせています。ことある毎に”英語環境”を作って学ばせてきました。時々我が家は”英語道場”のような雰囲気になります。(ここでも母親の頑張りがあります)年齢が進み思考能力ができてきて、またラジオ講座などでだんだん”Stock”もできてきたようですし、英会話学校や夏期講座では、他の参加者よりも英語がよくできることを知って、だんだん自信や励みも出てきていたようです。
 加えて何と言っても一番大切なのは本人の頑張りですが、娘の場合はウェールズ時代に現地の友達と何の不自由も無く意思疎通ができたのに、今の自分にはその力が無いと、時々昔の友達への葉書などを書く際などに、改めてその惨めさを自覚し、その悔しさがモチベーションとして、強いバネになっているようです。
小学2年に英検4級に受かりました。その後、5年生に準2級、6年生に2級に合格しました。」

Q4 今回の大会での優勝についての感想は?
「Native並みの英語を話す参加者が何人もいました。残念ながら今の明希にはとても太刀打ちできないと直感しました。優勝できたのは本当に驚きでしたが、たぶん明希は、話の表現力で勝負できていたのでしょう。英語を使って、物語の心をうまく伝えることを知っていたのかもしれません。」

Q5 中身を心で感じて表現したり、伝えたりする「中身」が大切だということでしょうか。
「所詮言葉は道具ですから。立派な道具を持つことも大切ですが、手持ちの道具を駆使して目的を果たす(例えば、例え小さな金槌しかなくても長い釘をまっすぐに打ち込む)ことを修行することも大切ですよね。5年間暮らした英国で娘は、英語で想いを伝えることのコツを、少しはつかむことができたのかも知れませんね。妻は決して”釈迦力になって頑張らせた”という感じではないのです。夫唱婦随ならぬ”母唱娘随”という感じで、お互い結構同じ目線で見つめながら仲良く、楽しんでやっているようです。」

Q6 英語力アップと帰国後の英語力保持について
「おこがましいことを言える資格はありませんが、英語の大切さを自覚し続け、努力することしかないでしょう。そして、家族のサポート(叱咤激励)も不可欠でしょう。所詮、英国滞在中のような語学環境は日本では望めませんので、自ら作るしかありません」

補習校便り 2007年6月

家庭の教育力

田口知子

山田哲朗さんからお聞きした話を、三週続きでご紹介しました。私がお伝えしたかったことは、帰国後の英語力保持情報だけではありません。私が山田さんのお話を伺って、とても印象に残ったことが二つあります。

 まず、子供の可能性を伸ばすには良き家庭環境が必要だということです。小学校入学前に帰国した山田明希さんが、中3の時に大阪府の英語の暗誦大会で優勝したというニュースを聞いた時は、ずっと英会話教室に通っていたのだろうとしか思っていませんでした。ところが、帰国後もずっと、ご両親が意識して英語環境を作り出されたことなど、ご両親の長期的で継続的な努力があったことを初めて知りました。しかも、ゆとりを失わず楽しむ部分も失うことなく。だからこそ、お子さんの応援をずっと続けることができたのでしょう。

もちろん、高学年になってからは、子供の意欲がものを言います。明希さんには、幼児の頃のように意思疎通が自由にできない悔しさが、バネになったとのことですが、子供が学ぶ意欲を持つかどうかが、力を伸ばす要となります。問題は、そういう意欲を引き出せるかどうかなのです。子供の可能性を伸ばすには、近道はありません。時間をかけて、手間をかけて、子供と向き合いながら前進していくことしかないのだと、改めて思いました。

 次に、英語の表現力についてです。英語が流暢に話せても、大切なのは、自分の心から発信できるものを持っているかどうかです。おそらく明希さんは、とても感性豊かに「葉っぱのフレディ」を読み味わうことができていたのだと思います。英文を読んで理解するには、もちろん英語力が必要ですが、文章を読んで感動したり深く考えたりする部分は、英語とか日本語といった言語力には関係がなく、その人が持つ想像力とか感受性によるのではないかと思うのです。そういうことを考えていくと、明希さんは読書好きなのだろうと思います。これからの高校生活でさらにいろいろなチャンスに恵まれ、活躍の幅が広がっていくことを心より応援しています。山田さん、貴重なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。(6月2日)

ダブリン研修会に参加して

田口知子

23、24日とダブリンで開催された現地採用講師研修会に参加しました。

 この研修会は、外務省と文部科学省の財政援助で、現地採用講師の資質向上を目的に89年から行われています。日本からの派遣教員(生徒数が100名以上の補習校に派遣される)がいない補習校が持ち回りで幹事校となります。

(本校は2009年にあたる予定)英国地区補習校は、四月に創立されたケント校を入れて、全部で10校あります。(ロンドン、ダービー、マンチェスター、テルフォード、ヨークシャー、スコットランド、北東イングランド、ウェールズ、ダブリン)これまで平日開催の研修会が、今年度は土日で行われた点が、画期的でした。ダブリン校に限らず、どの補習校でも国際組・永住組の割合が増加傾向にあります。

(ダブリン校は半数、本校は三分の一)そこで「国際児教育」をテーマに取り上げ、国際児の日本語力とモチベーションの向上・維持を図る方策や学級内の個人差を埋めていく指導方法を探ることになりました。

 23日は、朝会の見学からスタート。幼児部(年中年長)19名(内14名が国際児)がカエルの歌とあんぱんマンの歌を披露してくれました。入園者は定員一杯で待機者がいるそうです。また国際児は全学年にわたり、中1と中3にも各1名います。朝会の後、ダブリン校の先生方の授業と派遣教員による提案授業を見学しました。午後は、見学した授業に基づき、授業検討会をもちました。

 24日の午前中は、各校が「漢字指導」「読書意欲向上」「家庭との連携作り」のテーマで実践報告をしました。午後は、ロンドン補習校校長の講演「英国地区補習校に求められる日本語指導・国語教育」があり、次のような話が印象的でした。

①先日、日本で発表された漢字力調査結果によると、小中で習う漢字1006字の中で三分の一が書けなかったり、読めなかったりする。日本でも漢字の勉強は課題である。漢字指導を工夫して行っている海外の方が、もしかしたら日本より進んでいるかもしれないし、補習校だからできることがあるかもしれない。

②教育の目的は、人格を完成させることにある。責任感や協調性など人格形成に、補習校も寄与している。学習面での指導は足りない部分があるかもしれないが、子供が苦労を乗り越えていく過程に教育の成果が出る。

③学校で学ぶ意義は、みんなで学ぶということ。集団の中で言葉が育つ、相互啓発により新しい見方や考え方が育つ。また学校には、目標を示し、評価を下し、学びに系統性をもたせる指導者たる教師がいる。これらが子供の成長へとつながる。

④言葉を覚えるプロセスで、プレイグラウンドランゲージ(コップに水を入れて、のように具体物を通して覚えた言葉)は、覚えるのは早いが失いやすい(低学年の子供が帰国したら英語を忘れるように)が、教室で学ぶ抽象的な概念であるクラスルームランゲージは、忘れる部分もあるが、残る部分が持続する。この理論によると、補習校は母語の保持に大きな働きをしている。(6月30日)

母の声

我が家の語彙力アップ対策

特別なことはしていないつもりです。ただ、英国での生活が長くなるにつれ、英語でのボキャブラリーが増えてきて、日本語での語彙が追いつかなくなってしまっている現状があり、家の中ではしっかり日本語を使わせて、意味が分からない時は、なるべくその場で「そんな言い方では他の人は分からないよ。こう言ったら、分かるけど」とか言うようにはしています。よくけんかにはなりますが。

補習校の宿題は、その日の内に目を通しながら、子供に確認しています。子供自身の宿題なので、きちんと聞いてくるように言っています。先生方には宿題を出す時、子供たちがちゃんと理解しているか、確認していただけたらと思います。少し難しいかなという場合は、通信などで親に説明をつけていただけると、家庭でサポートもしやすいのではと思います。(低学年 母)(6月2日)

低学年の語彙力アップのアイデア(談話)

(お子さんが小1の時に実践されていたそうです)
 平仮名を覚えさせるために、始めたカードゲームです。お菓子をどこかに隠しておいて、その場所を示す言葉をポストイットに書いておきます。たとえば、マットレスの下、国語辞典の右の色紙の下、引出しの中…と順番に見ていくと、最後にお菓子が見つかるというわけです。漢字を習ったら、漢字も使えます。時間にゆとりがある時は、毎週のように親子で楽しんでいました。今は現地校と補習校の宿題があるので、たまに思いついた時にやっています。(低学年 母)(6月16日)

補習校便り 2007年7月

元NHKアナウンサー末利光氏のお話から

田口知子

先週の末氏との懇談会は、バザーと重なったために参加できる方が限られてしまい、皆様方には申し訳なく思います。末さんから「こちらで娘(本校でも卒業式に琴演奏をして下さった寛子さん)が多くの方に支えていただき、大変感謝しています」とのことでした。大学の卒業式も心に残るものだったそうです。音楽セラピーのコースは、大変厳しいとお聞きしました。寛子さん、大学ご卒業おめでとうございます。ここで懇談会の内容を簡単にご報告します。

☆ 仕事について

 最初の仕事は,天気予報から。次に深夜のニュースへ。ゆっくりよく分かるように読んだ。仕事であがる人は、伸びる。それは努力するからだ。アナウンサー志望の人によく言うことは、「社会勉強を続けることが一番の準備になる」ということ。アナウンサー試験は5次試験位まであるが、語学力(外国語)も得点の3割ほどを占めるので、がんばっておくとよい。仕事に回り道はないということを、実感している。日本中を回ったことで、人との出会いが広がった。今は春日居郷土博物館の館長をしているが、いろんな場面で助けてくれるのは、今までに出会った人達である。また、今の日本は「日本語をきれいに話す」という分野は、需要が高い。私もカルチャーセンターで教えている。生徒さんは、皆、志が高く勉強熱心である。

☆ 朗読

 文章には起承転結がある。話の山場は、転の終わりに来ることが多い。物語文の朗読準備は、まずどこが山かを見つけることからだ。準備においてここに最も時間がかかる。その山が見つかれば、あとはその山に向かって読んでいけばよい。文章を書くのが上手な人は、朗読も上手である。

☆ 文章上達のこつ

 私が小1の時に、先生から教科書の書き写しをさせられたことがある。面倒に思われがちな作業だが、書き写しの効果は非常に大きい。文学作品でも何でもよいから、とにかく良い文章を原稿用紙に書き写すと、とても良い勉強になる。まず文章の構成方法が分かるので、構成力が身につく。また良い文章が頭に入る。立派な文章は、赤線を引いて、覚えていくとよい。良い言葉はどんどん盗むことだ。私は、人からいただくはがきや手紙で、心に残る言葉に出会った時は、それらを古くなった週刊誌に貼りつけて保管しておいて、何度も読み返したものだ。
 
 言葉のアクセントは13歳まで、文章は20歳までに定着すると考えてよい。あとは、応用の過程だ。今の若者の会話を聞いていると、単語で話が進んでいく。会話の言葉がとても短い。文章できちんと話をする訓練が必要だ。家庭で話す言葉を大切にしてほしい。(7月14日)

夏休みを前に

これから長期休暇に入り、ともすれば生活のリズムがくずれてしまいがちです。休みが終わった時に、これだけはやったというものが残る休みにしてほしいと思います。そのためには、まず親子で目標を決めることです。たとえば、「今までに習った漢字を○回ずつ書く」「原稿用紙半枚ずつ書き写しをする」といった具体的な基本の学習。あるいは、興味のある分野から選んだ発展学習はどうでしょうか。たとえば、「好きな昆虫や自然の観察」や「少し長めの本を読む」「インタビューや取材した内容を家族新聞や作文にまとめる」といったこと。また家族や友人と出かける計画があれば、その記録を写真/絵日記にまとめてみるとよいでしょう。

 長期休暇だからこそできることを親子で話し合って、少し努力すれば達成でき、その成果が目で見える形に残せることを目標にしてみて下さい。1ヶ月半の休みをだらだら過ごすか、計画的に過ごすかで、2学期のスタートに大きく差がつきます。勉強だけでなく、ちょっとした家の手伝いをさせることも忘れないようにお願いします。あれもこれもと欲張らず、これだけはと思う目標に絞り、ご家族で楽しく有意義な夏休みをお過ごし下さい。(7月14日)

母の声

感謝の気持ちをこめて

運動会の後片付けを手伝いながら、用具を手にしてみて、改めて今までの補習校関係者の方々、日本人会の方々の補習校への貢献に感動をおぼえました。手作りのゼッケンや玉入れの玉。玉入れのかごも手作りですね。どのように調達したのか騎馬戦の帽子や綱引きの綱。先人の方々の思いがつまっているような気がします。学校の規模が小さくなってしまった現在でも、こうして立派な運動会ができるのも代々の親御さんや企業の方々のご尽力のおかげですね。

 以前、松井先生から創設当時の補習校のお話を伺ったことがあります。子供たちに日本の勉強を教える場を提供したいと、親御さんはもとより、並々ならぬ企業の方々の努力があったそうです。初めは、校舎がなくコミュニティーセンターを借りていたこと。親たちがボランティアで先生役をしていたこと。企業の方と松井先生で自治体に交渉をしてくださったこと。図書室はなかったので、先生や親の車のトランクに本を積み込んでいたこと、など。全てが揃っている補習校しか知らない私には、驚きと感動でした。機会がありましたら、ぜひ松井先生のお話をもっと聞かせていただきたいと思います。
 
 とは言いながら、現在の私たち親も、先人の方々に負けないくらい頑張っていると自負しています。今年は七夕バザーを初めて実施しますし、幼児部も頑張っています。設立当初の山田さん、そして帰国される小林さん。小林さんは運動会の当日の司会だけでなく、何日もかけて、運動会の音楽を来年以降も誰でも簡単に使用できるように編集して下さったそうです。伊藤さんご夫妻も、長年にわたり、補習校のために並々ならぬご尽力をして下さいました。バザーに提供して下さった伊藤夫人の和菓子に、子供たちが大喜びしていたことも思い出されます。岩本歩さんとお母さんは、今学期、図書室建物の倉庫の整理を何ヶ月もかけて、してくださっています。おかげで収納がわかりやすくなりました。その他にも、私が知らぬ所で多くの方が補習校に尽くされていらっしゃると思います。
 
 また国際児さんも増えて、新しい風を補習校に送ってくれています。Britishパパの若々しい活躍は、補習校にとって新鮮な刺激となり、安心できる頼りになる存在になっています。また、新入生の親御さんのご協力は、大きな助けです。
 
 補習校全体を立体的に見渡すと、過去そして現在のみんなの力で成り立っているんだと実感できます。そして、私自身も微力ながらも補習校に貢献したいと改めて思う次第です。(高学年 母)(7月7日)

補習校便り 2007年8月

2学期の始まりに

田口知子

七夕バザーの日に持ち帰った朝顔が、今週ぽっと一つ花をつけました。育ちが遅くあきらめかけていたので、毎朝わくわくしながら見ています。さて、先週のサマースクールには16名が参加しました。すいかわりをはじめ、ぎょうざ作り等、新たなアイデアが楽しかったです。ヘルパーの皆様、ありがとうございました。

今回は、日本から巡回訪問班の先生方を三人お迎えし、大阪府池田市立緑丘小学校の佐々木豊校長先生が、漢字のおもしろ学習の授業を1時間行ってくださいました。ウォーミングアップは、自分の名前をアピールする自己紹介から。

「さっそうと登場、ささき君、きまってるぜ、ユーモアたっぷり、かっこいいぜ」ですばやく子供の気持ちをつかんだ後、豊の漢字から左右対称の漢字を見つけるゲームへ。小3ジョエット君が発表した轟の漢字に、皆から感嘆の声。佐々木先生から子供さんの名前の由来について説明を聞いた後、みんなで自分の子供につけたい名前を考えます。

小2緒方さんの「雪が好きだから、雪子」小2高橋さんの「夕焼けに花を見るのがすきだから、夕花」に拍手。「漢字を丸暗記することがすべてではない。言葉に願いをこめたり、自分で考えて意見を言えたりすることが大切。習った漢字を忘れることは、怖くない。それよりも感じる心を忘れないで」と、一言一言子供たちに語りかけて下さいました。

 二日目の工作は、アーティストとして活躍されている青柳礼子先生が、指導に来てくださいました。前日取り組んだ紙の折り染めを貼った、いろんな形の筆立てや物入れが完成すると、青柳先生は、子供たちの目線で一人一人の工夫をおもしろがってくださいました。
 
 そして「久しぶりに子供たちと活動できて楽しかった」と、子供たちの豊かな発想に感動しておられました。習字は、ソーン先生が書いてくださっていたお手本を見て練習しました。ちょうど北東イングランド補習校の赤澤栄子校長先生が来られていて、お得意の習字で高学年生徒をご指導下さり大変ありがたかったです。多くの方の支援に恵まれたサマースクールでした。

サマースクールに特別参加して

                 北東イングランド補習授業校 校長 赤澤栄子

この夏は、サマースクールに出席されていた児童生徒の皆さんとその保護者の方々のきらきら輝く瞳をたくさんいただきました。それは、英国の空が編み出す数少ない真夏の光のように、温かく限りなく澄みきったものでした。

二日間の出来事から(調理実習-この上もない愛情こもったおいしい味/図工―計り知れない創作センス/書道に向かう姿/西瓜割り/合間にうかがった保護者がもつ「子」への慈しみ)どの枠をとりましても、皆さんの活躍の中に補習校が最も大事にすべく「力をあわせた営み」を感じました。「周りの大人が与え伝えていくもの、そして楽しみながらそれらを体得していく様子」が悠々と流れていった時間をあらためて思い出しております。これが「補習校の基である」と。

学校環境に浸り年齢を重ねた私にとりまして、このたびはまた一つ貴重な学びを得た次第です。

突然の訪問にも関わらず、溢れる笑顔で受け入れて下さいまして、ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。(07 年8月25日)

補習校便り 2007年9月

生活記録としての俳句作り

田口知子

1学期に、小1のお母様から「俳句作りに悪戦苦闘している、親も不慣れでどうアドバイスすればよいか、毎回考えさせられます」というコメントをお聞きしました。別の方からも「自分でなかなか俳句の案が浮かばないようです。作文もそうですが、自分で内容が浮かばないのは、小1では普通でしょうか」というご質問もいただきました。俳句は自由課題ですから、気軽に一行日記を書くようなつもりで、取り組んでいってください。

 とはいっても作文でも俳句でも、ぜひ人に伝えたいと思う出来事がなければ、努力して題材を捜す必要があります。しかし、さあ書こうと構えてみても、アイデアはすぐには出てこないものです。そういう時は、マッピングという方法はいかがでしょうか。真ん中にテーマ(キーワード)を書いて、そこから思いつく言葉や事柄を次々にメモして、つなげていくのです。頭の中で考えているだけではなく、まず手を動かしてみるのです。考えながら書く、書きながら考える、そして親子の会話をしてみる。このように体を動かすことで、思考が随分と広がります。連想ゲームでもしているような感覚で、題材捜しの過程をお子様と一緒に楽しんでみて下さい。

その一方で、一番無理が無い方法は、日ごろから意識して題材捜しをすることです。おやと思ったり、おもしろいものを見つけたりした時に、「あ、そうだ、これは俳句(あのねちょう)に書けそうだ」と思えたらしめたものです。普段歩き慣れた道でも、何か変化はないかなと草木に目をとめてみると、うっかり見過ごしてしまいそうなことに気がつくこともあるでしょう。夏休みが終わり、また忙しい時間が流れていきますが、日常のささいな出来事、例えばきれいな花を見たり、おいしい物を食べて幸せを感じたりしたことを見逃さないで、記録に残す習慣が身につくといいですね。俳句作りをするアメリカ人女性が、俳句を書く理由について「俳句は生活を豊かにしてくれる」と言っていました。また細部に対する観察や微妙な物事についての知覚、言葉の節約などの能力が増すということも、メリットにあげていました。全くそのとおりだと思います。

母の声(日本から) 「日々雑感 帰国して感じる、日本とイギリスの違い」日本からくださるメールやお便りの中から、心にとまったコメントを、ご紹介してみます。

❀日本は将来の年金の保証が不安なためか、お年寄りの元気が無いように感じられます。私が会っていたカーディフのおばあちゃん達は、とっても元気でした。サラリーマンはみんな慌しく歩いているし、東京駅の片隅で小さなパックのおつまみを買って、ビールを立ち飲みしている姿を見て、ちょっと気の毒に思えました。こんなにみんな一生懸命働いているのに、どうして将来不安にならなければいけないのだろうと、ゆっくりすごせたカーディフの日々は宝物です。

❀帰国して感じる日本は「さすが日本人、うまくやるよね」と感心することもあるかと思えば、「どうしてこんな不合理がまかり通っているの」と憤りを感じることもしばしばです。以前は当たり前に思っていたことが、イギリスで暮らしたことによってそう思わなくなっている自分がいるのです。人の価値観というものは、結構簡単に変わるものだということに気がつきました。イギリスと日本の良いところだけを組み合わせて、新しい国が創れたらいいのに、なんてことを考えることもあります。

遠足こぼれ話

田口知子

 遠足で気になるのがお天気。先週は、お弁当を食べ始めた時に、雨が降り出し、あわてて木の下に移動しましたが、すぐにやんでラッキーでした。カバーサカースルは、周囲が広い公園になっています。建物内の見学後、森の中を班ごとに30分ほど散策する時間もとれましたし、お弁当の後は、トラムパークで遊んだり、スポーツコートでサッカーをしたり、芝生の上で大縄やおにごっこをしたりと、皆で楽しいひとときを過ごせました。

 カバーサカースルは、補習校から行くのは初めてです。小林運営委員長さんから教えていただき、また一つ遠足の行き先として新しい場所が加わりました。さて、ご家庭ではどんなお土産話が登場したでしょうか。19世紀半ばのマーサは、製鉄業で繁栄し、ウェールズで最大の町(カーディフとニューポートを合わせたよりも大きかった)だったそうです。坑道の天井が低く、馬が入れないので、6歳の子供が週7日、一日12時間も掘り出した鉱石をトロリーに乗せて運び出していたという説明も、展示物の中にありました。班のみんなでクイズの答えを考えながら見学しましたので、何かしら心に残ったことがあったのではないでしょうか。

 先生方からは、高学年の生徒がよく班員をまとめていたと報告がありました。小1の児童が中学生にぶらさがるように手をつないで歩く姿は、とてもほほえましかったです。また、カパーサカースルの2階が公立の中学校になっていて、おそらくそこに通う生徒なのでしょう。男女数人が遊びに来ていて、補習校の高学年の生徒と対抗戦で、スポーツコートで仲良くサッカーをしていました。
 
 大縄組は、最初は数人でしたが、トラムパークで遊んだ児童が後から合流し、盛り上がっていました。1学期に、うまく跳べなくて泣いていた児童が、満面の笑顔で楽しそうに跳んでいました。くやしい思いは子供達の力を伸ばしてくれます。みんなで一緒に遊びながら、いろいろな学年の友達に感化され、心身ともに健やかに成長していってほしいと心から願います。「車に気をつけて」と前方の生徒に注意を促す私の手を、横にいた小1児童が握ってきた時の小さな手のぬくもりに、頼りにされるささやかな喜びを感じ、私の方も子供達から元気をもらった遠足でした(07年9月8日)

母の声(日本から)

「日本の学校で」

数学は中学からあがってきた子達に一年間でおいつくため、超特急の速さで進むそうです。やっていけるのか心配ですが、本人がやる気になっているので、見守っていこうと思います。本人も「今は下位だけど、卒業する時に、自分がどのくらいに成長しているかとっても楽しみだ」と言っています。下の子も、やはり勉強は大変ですね。一般の子はたくさん勉強してきているわけですから。

しかし、漢字テストも、一生懸命がんばっているようです。お友達に勉強を教えてもらったりもしているようです。おそらく英語という得意分野があるからこそ、おじけずに進んでいけるのかなと思いもします。我が子を見ていて、自分に自信を持つものがある、というのが何よりも大事なことではないかと思います。その点、イギリスでは上手にほめてもらえることが多かったので、子供がのびのびと成長でき、本当に良い教育を受けさせることができたと改めて感謝しています。日本では、学校でほめてもらえることはなかなか少ないでしょう。その分、家ではほめてやらなくてはと心がけています。(現実は難しいかもしれませんが)

生徒の皆さんへ 校内文集のテーマ決定

田口知子

 今年度の学校文集のテーマが、決まりました。「忘れられない○○○」です。○○○の所は「出来事、思い出、人、言葉、本」など自由に言葉を入れて下さい。題名には「忘れられない」という言葉が入らなくてもいいです。

学校文集は、卒業・進級を記念して三月に発行します。二月に業者にコピー・製本の発注ができるように、編集作業は冬休みから始めますので、作文は2学期末までに仕上げて下さい。

これから十月初旬にかけて、題材探しをします。クラスで話し合ったり、担任の先生からアドバイスを受けたりしながら、発想を広げ、題材探しのこつを学んで下さい。その後、構成メモを作ります。メモの作り方も、作文学習の大切なポイントです。メモができたら、書き出しをどうするか、いろいろなパターンを学習しましょう。書き出しが決まると、スムーズに下書きに入れます。途中、文章にゆきづまっても、時間をかけていくらでもふくらませていけますから、心配しないで下書きを進めて下さい。下書きの手直しについても、担任の先生からアドバイスがあります。最後に、原稿用紙の正しい使い方を覚え、書写の練習になるように、濃くはっきりと丁寧に「清書」をして、完成です。このように2学期は、教科書学習と並行して、作文の書き方を勉強していきます。

 ここで、題材探しの話に戻ります。題材は、今までに書いたあのねちょうや日記、短作文から選んでもいいです。心がけてほしい点は次の二つです。一つ目は、題材を絞ること。例えば、題材を「旅行」とするのではなく、一番心に残ったことに焦点をあて「旅行で体験した○○のこと」と、さらに絞り込んだ題材を設定して下さい。旅行で体験したこと全部を書こうとすると、感動が広がりすぎて輪郭がぼやっとしたインパクトに欠ける作文になってしまいます。自分用の記録や旅行の報告という目的がある場合は別として、ある程度枚数に制限のあるまとまった作文を仕上げる場合は、感動の中心を絞りましょう。二つ目は、その作文によって心が傷つく人がいる題材は避けましょう。皆さんからどんな題材が集まるか、とても楽しみです。

作文を書くメリット

田口知子

 職員会で、今年度の学校文集のテーマに「忘れられない○○○」があがった時のこと。「幅広く題材が探せるから、いいんじゃないですか」という意見に続いて、「人に知られたくない失敗談は、なかなか書けないもので・・でも書きながら、心が癒されるっていうか・・」先生達も同じテーマで作文を書くということが、既に意識の中にあるようです。また「あることを忘れたから、とんだ目にあったという体験でも、作文が書けますよね」と視点の異なるコメントも登場しました。

作文の題材は、家や学校でいろいろな人と話をしながら、これはと思う題材が見つかるといいですね。作文を書くことは、自分の生活を振り返ることにつながります。楽しかったことを言葉にしながら、感動を二度体験することができます。また、くやしかったり、悲しかったりしたことを、言葉にしてくいくことで、気持ちがふっきれ、新たな勇気がわいてくることも、あるでしょう。作文を書くことは、心を耕してくれます。

他にも、作文を書くと良いことがあります。例えば次のような力を伸ばしてくれます。まず、考える力です。どんなことを書くか考える、どんなふうに書いたら効果的か考える、その時の自分や周りの人の気持ちについて考える・・書きながら考え、考えながら書いていく作業は、頭のトレーニングになります。次に表現力が身につきます。国語学習で学んだ語彙や表現を、実際の文章に生かしていくことで、学習したことが定着していきます。また自分が感じたり思ったりことを、他の人にわかりやすく伝えるためには、明確な表現と構成を工夫する必要があります。どのように表現すればより効果的か、いろいろ工夫する過程で、表現力が鍛えられます。三番目は集中力と忍耐力です。一つのまとまった作文を仕上げるためには、下書きや清書に時間がかかります。少しずつねばり強く取り組む間に、集中力と忍耐力が養われていきます。作文はいっぺんに仕上げようとせずに、一段落ずつ書いていくなど、自分に合った方法で取り組んでいって下さい。

 このように、作文を書くメリットは、とても大きいのです。思考力、表現力、集中力、忍耐力はどんな教科の勉強であっても必要な力で、学力を伸ばす要となります。作文と一生懸命取り組んでいれば、必ず他の教科の勉強にも良い効果が出ます。2学期は、作文の勉強を通して、質の高い作文を仕上げるコツを学びましょう。ただし、これが単発の学習に終わらないように、普段からあのねちょうや日記、意見文など、量を書き続けていくことも心がけて下さい。(07年9月22日)

10年ぶりに補習校を訪問した前場君

田口知子

 先週、大学4年生の前場智也君が10年ぶりに補習校を訪ねてくれました。小2で本校に転入し、小6の夏に帰国して以来、今回が初めてのイギリス旅行です。来年就職するので、チャンスがある内に、もう一度イギリスを訪れて、小学生の頃とは違う視点で自分が育った所が見てみたいと、今回の旅行を計画したそうです。いくつか回ってみたい場所がある中で、補習校ははずせない場所として、10日間の旅程の中で、一日をさいてくれました。
 
 「補習校のためにぜひ何かお手伝いさせて下さい」の言葉通り、小4では生徒と一緒に詩作と取り組み(予期していなくて本人もびっくり)、休み時間は男子生徒とサッカーをし、女子中学生とお昼を食べ、午後は小3の算数のお手伝い、放課後はお迎えが遅れた児童の話し相手、とこのように8:30から4:00まで、まる一日後輩達のために、実によく動いてくれました。今の補習校は、人数が少ない上に、日本からの先輩の訪問は珍しいので、後輩達にとってはとても楽しいひとときとなり、新鮮だったことでしょう。また、いつもの授業にも変化がつきました。前場智也君、来てくれて本当にどうもありがとう。いつまでも補習校のことを大切に思ってくれているその気持ちが、とてもうれしいです。

 一方、前場君もお母さん達が話しかけてくれたのが、とてもうれしかったそうです。「皆さんに感謝しています。後で、お礼のメッセージを送ります」と言っていました。また生徒新聞の「先輩インタビュー」にも登場してくれるそうです。前場君は今回の訪問でどんな感想を持ったでしょう。原稿が届くのが楽しみです。ところで、前場君のお母様は、本校で国語と朝の日本史の補習授業の先生をされていました。帰国後も毎年、学校文集に特別投稿してくださっているので、皆さんお名前はご存知だと思います。(前場君は特別投稿のことは全く知らなかったそうです)本校の元生徒に、声をかけ温かく接していただき、保護者の皆様に私からもお礼申し上げます。

 さて、一日の終わりに前場君が残念そうに言いました。「図書室でぜひ見たい物があったのに、行きそびれてしまったなあ」でも、大丈夫。前場君はちゃんとなつかしの対面をすることができました。それが前場君にとって「忘れられない物」であったとは。この話は、また次週に。

母の声✰

サマースクールの感想昨年同様の調理室を使わせていただけて、やはり気持ちよかったです。餃子作りは思ったよりスムーズで、時間もちょうどでした。キャベツを刻んでおいたので、時間が短縮できました。お手伝いの保護者の人数も充分で、日ごろできない話などが出来、とても楽しかったです。

日本からの訪問巡回の先生方との懇談は、生の日本が感じられて、将来帰国する参加者には有意義でした。一日目は調理実習の準備から懇談まであわただしく過ぎましたが、二日目はお手伝いもあまり必要でなく、控え室でお母様方といろいろなお話をしました。国際児の方が増えていて、遠方から通っていらっしゃる方が多くなってきているので、お互いの立場や境遇を理解するためには、多く話をすることの必要性を実感しました。我が子は「高学年の参加者が少なく悲しかった。習字が楽しかった。すいか割りも楽しかった」と申していました。 (07年9月29日)

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