公共サービス通訳 

イギリスで英語に困っている日本人のお手伝い 

海外にルーツを持つ子供達のお手伝いをしているYMCAでの講演会でのお話。

日本語の喋れない児童において学校内で の支援はあってもその家族へのコミュニケーションの支援や学校以外の病院や市役所などでの言語のサポートがなくて困っている。

イギリスでは海外から来た子供や家族に対する通訳などの支援はあるのかなという質問をいただきました。

 

実はあるんですね。

イギリスでは政府が税金を使って海外から来た英語のできない人たちの為に通訳・翻訳サービスを提供しています。

このサービスを英語では「Public Service Interpretation and Translation services 」と言います。

学校、カウンシル(役所)、病院、警察、裁判所などの公共サービスでの通訳者を日本では「コミュニティー通訳者」と呼ぶこともありますが、イギリスでは公共サービス通訳者はPublic Service Interpreter。略して『PSI』と呼ばれています。

イギリスのPSIになるには以下の様な資格を持ち警察による審査を受けてから監査機関に登録されます。登録されている通訳者は監査機関および付属する資格組織の行動規範に従って仕事をしています。

  • 全国プロ通訳検定
  • Chartered Institute of Linguists (CIOL)
  • Diploma in Public Service Interpreting (DPSI)
  • National Register of Public Services Interpreters (NRPSI)
  • 大学でのPSI検定試験
  • 警察で行われる検定試験

仕事の内容は多種にわたります。PSIの主な仕事をあげると

  • 学校での手続き、相談時の通訳
  • 保護者面談の通訳
  • GCSE、A-LEVELなど全国検定試験の通訳や試験官などのサポート
  • GPや病院での診断
  • 手術、入院時の通訳
  • 保健所や病院での健康診断
  • ヘルスピジター(保健所からの派遣されるスタッフ)による家庭での健康診断
  • マタニティーや出産後の健康チェックやサポート
  • 出産時のサポート
  • 市役所などでの登録手続き
  • 警察署での相談、取り締まり
  • 裁判所への出頭

また、これら機関との書類・メールの翻訳も行います。

 

公共サービス通訳者(PSI)を頼みたい場合は?

公共サービス通訳者は公共サービス機関(学校、病院、警察、市役所、大学、その他の公共機関等)からの依頼によって派遣されます。

例えばヘルスピジターによる家庭訪問の時にもGPからPSI登録機関に依頼が行われてPSI通訳者がご自宅に派遣されます。

通訳が必要な時は予約を取る時や予約を取った先の機関に通訳が必要だと申し出てください。

 

地方で日本人が少ないから登録通訳者がいないかも。。。

基本的には派遣先の近郊地域の通訳者が派遣されますが、イギリスでは PSI登録機関である警察機関が全国の地域機関と連帯して通訳者を探します。

どうしても通訳者が立ち会うことができない場合は電話による通訳が行われることもあります。

近くに日本人の人が少ないからといってあきらめずに英語でコミュニケーションが不安という時は通訳の依頼を行ってください。

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