補習校便り 2013年2,3月

補習校だより 2013年2,3月

学習発表会を終えて

         田口知子

 学習発表会が終わって、「今年の発表会はレベルが高かったですね」「子ども達がよく声を出していましたね」と先生方からうれしい感想が出ました。お母様方からも、中休みや放課後に、とても良かったと声をかけていただきました。学習発表会にお出でくださった理事の方にも「年をおうごとにレベルアップしていて大変感心しました」「子ども達の透き通ったまなざしを見ていると、心が洗われるようですね。」と楽しんでいただけたようです。出し物の内容は、事前に先生方から聞いてはいましたが、実際にどんな発表になるか、私も発表会当日が楽しみでした。

 今年度の発表で、子ども達の生き生きとした姿がとても印象的でした。全文暗記して発表する姿は、とても頼もしく、まだ原稿を手放す自信が無い子ども達も、一生懸命がんばっていました。これからも子ども達から、どんどん声を引き出していきたいと思います。そのためには、家庭での音読練習が基礎になります。そして、同じくらい大切なのが、みんなで伸びようとするクラスの雰囲気作りと、子ども達が意欲的になる教材と課題の提示です。子ども達の活動は、先生達があたためていたアイデアからスタートするわけですが、学習を深め、方向性を固めていくのは、子ども達と先生、また子ども同士の相談によります。どのクラスも、自分達の発表をよりよいものにしようと、みんなで考え工夫したことが、発表から感じとれました。ご家庭でも、お子様が原稿をまとめたり、発表の練習をしたりするのをご支援くださり、本当にありがとうございました。クラスメートと一緒に、声を出すことができ、一つのことを成し遂げられた、自分にもやれた!と思える達成感は、子ども達にもっと学びたい、もっと上手になりたい、という学習意欲と自信の芽を育ててくれます。学習発表会が、これからの学習に対する貴重な一歩につながってくれたらうれしいです。これからも、子ども達の活躍の場をいろいろ工夫しながら、作り出していきたいと思います。
(2013年2月23日)

先週のコーヒーモーニングから

         田口知子

 子ども達の伸びは、教師にとって大きな喜びです。一年前のお子様と比べて、何か変化が実感できる事柄が、ありますでしょうか。もちろん、教育効果がすぐに目に見える場合だけとは限りませんが、補習校に通学することで、子ども達の変化を感じられているか、英国人のお父様方に、ぜひお聞きしてみたいと思いました。

 すると、学習発表会のことを例にあげ、ステージ上でしっかりと話す姿を見て、うれしかったとのコメントがまず登場しました。今までそういう機会はあまりなく、これは小規模校の良い点でもあるとのコメントに、別の方からも、現地校の中学では下の学年でも、日本人学校では高学年として、活躍の場がいろいろあるのがよい、と日本語の学力向上だけでなく、子ども達が責任を与えられ、精神的に成長していく点も、大切に考えてくださっているようです。

 学年が上がると、現地校と補習校と、両方の勉強を続けていくことは、時間的にも内容的にも大変になってきます。そんな時は、なぜ補習校で学ぶのか、子ども達の心の内に疑問がわきあがります。低学年の間は、日本の祖父母と会話ができることがモチベーションになっても、高学年になれば、そうもいきません。日本語を読み書き含めてできることは、将来仕事につく時に有利になる、といった具体的な例を子ども達に示してもらえると効果的だ、という点も話題になりました。日本に帰国した先輩が大学生や社会人になって、本校に立ち寄ってくれることがあります。そんな時は、先輩として帰国受験などについて話をしてもらいます。子ども達にとって、先輩の姿はまぶしく見えます。永住の子ども達にとっては、通訳などバイリンガルとして活躍する人の話を聞く機会が、学ぶ意欲につながるのでは、という話が出ました。他には今年の雨天での運動会から英国の天気の話、個人の学習目標、父親の日本語教室(父親見学ぶ姿勢を見せる)といった話題が出て、最後にバザーの相談をして、1時間の予定を15分オーバーで今回のコーヒーモーニングが終わりました。(2013年3月9日)


卒業、修了おめでとうございます

         田口知子

 本校にとって31回目の卒業式を迎えました。小学六年生と中学三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業は、学校生活の一つの区切りです。同時に、心の区切りでもあります。一つの段階を終えたことで、皆さんの顔がとても輝いて見えます。次のステップへ向けて、さらに可能性を伸ばしていって下さい。

 本校では日頃から、学年の枠を超えて、学校全体として皆さんが学び合える場を、大切にしています。この一年間、友達や上級生を見て、すごいな、まねしたいなと思ったことがたくさんできたことでしょう。

 学習発表会の後で、例えば小学四年生の人達が、次のようなことをあのねちょうに書いていました。Aさんは、小学六年生にファンレターを送ります、という書き出しで、「六年生の発表が一番気に入りました。理由は三つです。声が大きかった、内容がおもしろかった、友達への伝え方で、いい点と悪い点がはっきり区別されていて分かりやすかった、という点です。」Bさんは「中学三年生の石破君が一人で発表したのがすごかったです。

わたしも石破君みたいに発表してみたいです。」Cさんは「年上の人達の発表を見ると、すごいなと思うばかりでした。」Dさんは「高学年の発表を見た時は、すごいと思いました。覚えていなくて紙を持っているけど、少しずつ観客の方も見て、感動しました。次は、高学年みたいにできたらいいと思います。」小6と中3の皆さんのすばらしい活躍を誇りに思います。後輩に良きお手本を見せて下ってありがとうございました。下級生の皆さんが、周りの人たちの良い点に気づき、それを言葉で伝えられる力を持っているという点も、うれしいことです。在校生の皆さん、これからも、学校で新しいことをたくさん学び合いましょう。

 ご卒業の保護者の皆様、本日はおめでとうございます。たくましく成長されたお子様の姿に、私自身感慨深いものがあります。これからも教師一同、力を合わせてお子様の健やかな成長を見守っています。(2013年3月16日)

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