補習校便り 2014年4,5月

補習校だより4月-5月

親子で一緒に
田口知子

 毎年四月に、小6と中3を対象に、全国学力調査が行われています。2013年度は、公立校約700校を抽出し、保護者約四万人へのアンケートが行われました。この結果と子どもの学力との関係について分析した詳細が、先日の新聞で報告されていました。
 その報告によると、子供の学力を伸ばすのに、特に影響力が強いとされたのは、本や新聞を読むことに関係しています。学力との関連が高い順に例をあげると、本や新聞を読むように勧める、一緒に図書館に行く、小さい頃に絵本の読み聞かせをした、子供と読んだ本の感想を話し合うなどです。お茶の水女子大の研究班は、こうした生活習慣から「言語の価値を理解する力、読む習慣を身につけたり、新しいことを学んだりする力を習得している」とみています。
 また、親子の会話も比較的、学力への影響が大きいということも報告されていました。学力アップに効果がある話題は、社会の出来事やニュース、勉強や成績のこと、将来や進路のことなどです。次にテレビゲームで遊ぶ時間を制限するなど、生活習慣も影響があったそうです。
 学力は、言葉の力や考える力を土台にして、伸びていきます。読書は言葉の世界を広げ、想像したり考えたりする力を伸ばす上で、大切な習慣であるといえます。おおいに本を読み、読書を好きになってほしいと思います。読書習慣が身につけば、落ち着いて勉強に向かう習慣もできてきます。
 そして、先の調査結果にもあるように、考える力は、周りの大人の言葉かけによって影響されます。周りの大人が、身の周りの出来事に興味を持って、新しい発見を楽しんでいれば、子どもにもその楽しさが伝わります。高学年になれば、テレビのニュースや新聞の写真などを見ていて、心にとまったことを話題にしてみると、知的刺激につながります。子ども達は、本来好奇心の持ち主で、きっかけがあれば新しいことをどんどん吸収していくものです。
 全校で取り組んでいる「読書マラソン」や高学年での新聞記事を使った意見文書きは、知的活動のきっかけになると考えています。周りの大人の言動は、子どもの意欲や興味関心に大きく影響しますので、ご家庭でもお子様を応援していただけますようにお願い致します。(2014年5月10日)


自分で調べる習慣づけ
田口知子

 先週は授業参観にお出でくださり、ありがとうございました。一時間目の最後にやっと時間がとれて、低学年の教室の見学に行くと、ちょうど小学三年生が、国語辞典を引く練習をしているところでした。児童の国語辞典には、たくさんの付箋がはられていました。調べた言葉に付箋をつけているようです。
 三年生の教科書を見ると、抽象的な言葉や漢字の熟語が増え、読む文章のレベルが上がります。そこで自分で辞書引きをして言葉の理解を深めていけるように、最初の頃に「国語辞典の使い方」という単元があります。授業では、先生が出す言葉を、ゲーム感覚で調べていました。「あかさたなはまやらわ」の語順がしっかり頭に入って、これからスピードアップしていくのが楽しみです。
 知らないことを、自分で調べて、答えを見つけるのは、与えられる勉強よりも達成感があります。先日の朝会で「憲法記念日」と「祭日」について話をしました。こうした言葉も、辞書で調べてみると、新たな発見があるかもわかりません。すぐに手が届く所に辞書を置いて、疑問を持ったら親子で調べられるようにしておくとよいと思います。「今日の言葉」という時間を作って、その日に出会った言葉を一つ辞書で調べて親子で読んでみることを日課にすれば、楽しく続けていけそうです。また、新たに出会った季節の言葉を俳句に入れることを、チャレンジ目標にしてもおもしろいと思います。
 今は、複数の出版社から小学生用の国語辞典がいろいろ出ています。辞典のほかに図鑑や地図帳なども、見せ方を工夫した魅力的な物が数多く出版されています。勉強とは、与えられた宿題やドリルを机に座ってすることだけに限らず、普段の生活の中にもいろいろな学びが隠れています。図鑑や地図帳もそうした学びに効果的です。
 先週の放課後のことです。一年生の男の子達が、地面にひざをついて、木や葉っぱを入れた箱を一心にのぞきこんでいるのが目にとまりました。何だろうと思って近づくと「てんとう虫がいるんだよ」と教えてくれました。「何を食べるんだろうね」「葉っぱだよ」そんな会話も聞こえてきました。日常生活の中で、あれ、どうしてだろうと疑問を持つことが、生きた学びの始まりです。様々な日常生活を通して、好きな分野を見つけ、知的好奇心の芽が、豊かに育っていくように願っています。(2014年5月17日)

 

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