補習校だより2015年8,9月

補習校だより 20158,9

                海外で様々な学びを

                                                田口知子

 今年は戦後70年にあたり、テレビでもいろいろな特集番組が放送されていました。特に今年は終戦直前と直後に焦点を置いた内容が、多かったように思いました。例えば、日本がポツダム宣言を受託するまでの話、玉音放送実現までの舞台裏、ポツダム宣言を作成した連合軍側の話など、今まで知らなかった史実も多く、平和に尽力した人達の存在に胸がうたれました。そして戦争で犠牲になった多数の命の上になりたつ平和は、非常に重いものであると、強く心に響きまました。

BBCでも、対日戦勝記念日の式典の様子が放送されました。戦争捕虜収容所にいた女性も登場して、戦争が終わった時の喜びについて、語っていました。傷痍軍人の話もありました。ロンドンの人ごみで、腕や足を失った傷痍軍人のまわりに少しだけ人の空間ができているのを見て、当時少女だったその人は、国のために戦った人たちなのにと、帰宅して号泣したそうです。戦争は関わった全ての国に、多大の犠牲と不幸を残します。

 戦後70年たち、戦争体験者が少なくなっている中、戦争の歴史を知る努力をしていかないと、戦争の歴史がどんどん遠くなっていくでしょう。

 過去の歴史を知ることが、平和のありがたさを教えてくれます。補習校の子供たちにも、戦争があった歴史を知り、日本を外から見つめる機会を持ってほしいと思います。そしてイギリスで、いろんな人達と友達になって、様々な体験を重ねて、視野を広げていってほしいと願っています。それが国同士の友好につながるはずです。

 二学期は、国語の教科書でも平和がテーマの教材文を学習します。ご家庭でも、歴史と平和について一緒に考える良いきっかけになると思います。学びの多い学期になるように期待しています。

(2015829)

                今年の学校文集のテーマは「わくわく」に決定

                                                田口知子

 学校文集の作文に取り組む時期になりました。今年のテーマは、「わくわく」です。去年は「ことば」という抽象的でちょっと堅苦しいテーマでしたので、今年は楽しいテーマにしたいと考えて、職員会で「わくわく」に決まりました。カタカナの「ワクワク」ではなく、平仮名です。どうして平仮名にしたのか、そんなことも、ちょっと考えてみてほしいと思います。

 テーマを設定するようになったのは1999年からです。テーマは順に「チャレンジ、勇気、ありがとう、見つけたよ、一生懸命、好き、失敗(してもあきらめないで)、出会い、わすれられない、友達、家族、一番、記念、感動、ゆめ、言葉」です。テーマは異なっても、作文の命が、「書き手の心の動き」である点は変わりません。ですから、大テーマは、心に残った体験ということになるわけですが、どこに焦点をあてるか、さらに絞ったものが、これらのテーマです。そして、テーマには、その年の先生達の思いが、こめられています。例えば、勇気を持ってがんばってほしい、友達を大切にしてほしい、といったことです。テーマにあわせて、表紙デザインも募集しています。今でも忘れられないのが、「失敗」をテーマにした年のデザインです。その生徒は、文集のタイトルが「失敗」というのは、どんなものかと考えたのでしょう。「失敗」の後に、少し小さな字で「してもあきらめないで」と続けていました。これが、その年の表紙になりました。このように、作文にも表紙のデザインにも、書き手の気持ちがこめられています。

 秋は本校の作文指導強化月間です。これから二か月かけてまとまった作文に仕上げます。最初は、題材探しです。授業の中でも、少し時間をとって、発想を広げられるように、アイデアを出し合います。心に残ったわくわく体験を通して、どんな気持ちになったか、何を考えたか、学年に応じて、内容をふくらませて書きます。各学年で、計画的に作文書きに取り組んでいきますので、ご家庭でもご支援のほど、よろしくお願い致します。まずは心の準備として、親子の会話で、いろんな出来事について今年の振り返りを始められてはどうでしょう。(2015919)

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