補習校だより 2015年12月,16年1月

補習校だより 2015年12月,16年1月

最近の出来事から
田口知子

先日、低学年の算数の教室におじゃましました。8の段を学習中で、8×1・・・8×9の式とその答えを、ノートに書きます。早く書けた子は、さらに8×10, 8×11・・と続けて、順番に8ずつ足した答えを書いていきます。その時8×12を計算した子どもが、答えが96になる理由を、前に出て説明しました。「8かける10は80で、8かける2が16で、足したら96になる」ノートに書く時は、指も使いながら、足し算をしていたのですが、いつこの方法を思いついたのでしょう。感動しました。
 最後の15分間は、私が担当する予定でしたので、チャレンジプリントの中から文章問題を一つ、することにしました。問題は「Aさんは10:15から12:00まで勉強しました。途中で10分休みました。その後もう一回お休みをとって5分休みました。Aさんが勉強した時間はどれだけですか」子ども達がどうやって解くのか興味がありました。私は頭に時計図を思い浮かべていたのですが、一人の子がさっと挙手して「11:15までで一時間、12:15までで2時間。だから2時間」と答えました。なるほど、その手があったかと感心しました。みんな、そうそうとうなずいたものの、別の子が「終わったのは12:15じゃなくて12:00だよ。15分短いよ。だから1時間45分」と言いました。「おしい」と言うと、みんな必死で考えます。「あ、10分休んだから1時間35分だ」と気づく子がいて、「もう5分休んだから1時間30分だ」と、皆で考え合って、答えにたどりつきました。
 低学年の算数も、おもしろいものです。ご家庭でも、答えまでの道筋を説明させてみると、言葉の力に加えて、発想力も鍛えられそうです。(2015年12月5日)

先日、小3の子ども達と「漢字の意味」について勉強する機会がありました。子ども達は、皆、愛用の国語辞典を持ち、意味調べをするごとにつけた付箋で、辞典が分厚くなっているのが印象的です。
 学習の後半に、音読みのキシャとカジという言葉を考えてもらいました。キシャの方は、「けむりをはく汽車と新聞記事を書く記者」が、すぐに出てきました。「汽車の汽に水のさんずいがついているのはどうしてかな」と、水蒸気の説明をする間も、辞典を見ていた児童が「ほかにもキシャがあります」とうれしそうに手を挙げました。白板に書いてもらうと、貴社でした。「まだある」と別の児童が「喜捨」と書きます。「喜捨は、先生も使ったことがありません。覚えなくてもいいですよ」それでも、辞典の説明を読む気まんまんの児童がいて、私も勉強になりました。
 次のカジは「お母さんがふだんしているそうじや洗濯の家事」と「燃える火事」とすぐに出てきました。次に進もうとすると「はいはい、まだあります」と白板に書きたいと言うので、書いてもらいました。すると一人が「舵」と書くのを見て、別の児童が「鍛冶」と書きます。小学校では習わないし、難しいから、と言われるとよけいに燃えるのでしょうか。時に背伸びをして、難しいことにチャレンジしようとする姿勢を見て、頼もしく思いました。そして辞典を調べる習慣がついていることと言葉調べに意欲的であることに、感心しました。
(2015年12月12日)

二学期末のコーヒーモーニングのお話から(1)
田口知子
12月12日二学期の最終日にコーヒーモーニングを開催しました。中3には、お子様が小1から補習校に通学されている方が三家庭いらっしゃいます。ご卒業前に、補習校の学習を継続するにあたって、どんなご苦労があり、どのように乗り越えられたのか、実際のご経験をぜひお聞きしたいと思いました。気軽な懇談を通して、元気づけられたり、学習を継続していくためのヒントが得られたりできるのではないかと考えました。そこでゲストスピーカーとしてお出でいただけないか、ご相談しましたら、お二人のお母様とお一人のお父様が、快くお時間を作って下さいました。今回のお話は、私にとっても子ども達を指導していく上で、大変参考になりました。
 まず、国語学習の最初の壁は小4だったという話からスタートしました。それまで普通に学習をこなしていたものの、保護者としてお子様の国語力が気になり出したのが、小4だったそうです。確かに小4になると、漢字と語彙が一気に難しくなります。子ども達の方でも、高学年になるにつれ、国語の勉強がきついと思い始めるものです。教科書の文章を読みこなしていくには、今まで以上の努力と家庭学習の時間が必要になります。
壁を乗り越えるカギとなったのは、高学年になって、英語と日本語の両方ができることの有益性やすごさを実感できたことだったそうです。例えば一時帰国で、通訳として周りの人を助けたり、GCSEの日本語を取得して現地校で尊敬されたりしたことなどです。実際の体験を通して、補習校で勉強していることの良さに、自ら気づくこと、そして日本が好き、日本文化が好きという気持ちが重要だという話になりました。
(2016年1月30日)

ウェールズ日本人会 email
Wales Japan Club All Rights Reserved
www.walesjapanclub.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。