補習校だより 2016年2,3月

補習校だより 2016年2,3月

二学期末のコーヒーモーニングのお話から(2)
田口知子


先週に続いて、コーヒーモーニングで印象に残った話をご紹介します。今回、お話をお聞きして、補習校教育には、家庭教育の支えが不可欠だということを改めて実感しました。
まず、言葉を習得する土台は、日常生活の中でできていきます。日本語と英語はしっかり使い分けます。国際ご家庭ではお母様との会話は、日本語を貫きます。補習校の休み時間に、中3生が英語を話す下級生に「日本語を話そうよ」と注意している姿を見て、当番の方が感心されていた話をお聞きしましたが、低学年の頃は、補習校の休み時間に友達同士で英語を話してしまうこともあったそうです。そうした場面を見かけた時は、保護者としてきつく怒ることもあったとお聞きしました。そうして注意し続けていると、日本語を使うことが習慣化して、補習校では全く英語が出なくなったそうです。やはり根気強い指導と注意が必要なのだと思いました。家庭学習で、教科書に出てくる語彙の意味を説明するのに、英語を使った方がピンと来る場合は、英語を使うこともあるそうです。その時の状況に合わせた柔軟な姿勢も、必要なようです。
次に、勉強時間の確保についてです。現地校の宿題が増えてくると、家の手伝いには目をつぶり、補習校の宿題をする時間を作ってあげる配慮もされているとお聞きしました。小学生の間は、すきま時間が利用できます。例えば、車の中やバス停までの5-10分を利用すると、5日間でまとまった時間になります。しっかりした学習習慣を身につけるには、低学年の時からの親の働きかけが重要です。
補習校通学は、楽しみなことだけではありません。本来は休みである土曜日に、なぜ補習校に行かなきゃいけないのか、と文句が出ることもあったそうです。そんな時は、一言「大事だから」。それ以上何か言っても「大事だから」補習校の勉強を継続するには、送迎や宿題の確認などの物理的な尽力だけでなく、親の忍耐力や精神的な強さも求められます。しかし高学年になり、親に感謝の気持ちを見せてくれるようになると、どんなにうれしいことでしょう。
補習校の学習を継続するために、様々なご苦労があり、親子で奮闘してこられたことに心が動かされました。
(2016年2月6日)

 

教師と保護者の共通の願い
田口知子

 今年度も学習発表会が無事に終了しました。低学年の音読や劇からは、クラスのみんなと一緒に、声を出す楽しさが伝わってきました。学年が上がると、興味深いテーマを設定し、発表内容がよくまとまっていました。アンケートやネットによる情報収集からスタートし、結果のまとめ方や考察がきちんとなされ、学習の意義と成果を感じました。中学部では、「故事成語」「論語」をとりあげ、言葉の歴史的背景やその意味などを楽しいアイデアで、下級生たちに教えてくれました。このように、言葉の学習が、基本の訓練から始まり、学習を深め、発展させていくという学習の流れが、一連の筋となり、学校全体として一つのまとまりがある発表会でした。またどの発表にも、クラスごとの特徴が出ていて、先生の子どもたちを見る目の確かさを感じました。子どもたちが、大きな声で堂々と発表する姿に、一年の成長が感じられたことも、大変うれしいことでした。
 今年は、放送システムの電源がリセットされないというハプニングに見舞われ、急遽、本校所有のスクリーンとプロジェクターを設置し、30分遅れでスタートしました。しかし、背景に大きな絵がないことで、子どもたちの動きが際立ったという声や、スクリーンの資料を指し棒で示しながらの説明が、ポスターセッションのようでよかったという声もありました。後半は、ホールの大型スクリーンが使えるようになり、資料のデータや写真を、大きく映し出すことができました。
 教室での学習効果を高めるには、ご家庭の支援がかかせません。特に効果的な言葉かけが、やる気を引き出します。効果的な言葉かけをするには、お子様のことをよく知る必要があります。教師は、より効果的な指導ができるように、学校でのお子様の様子をよく見て、子どもたちを理解するように努めていますが、ご家庭からの情報も大変貴重です。その情報によって、お子様の心の内に気づかされることがあります。同様に教師側からも、参考になる情報をお渡しできることもあるかと思います。お子様をよりよく理解し、効果的な言葉かけと指導を続け、健やかな成長を後押ししていけるように、これからも学校と家庭との連携を大切にしていきたいと思います。子どもたちの心の成長と学力向上は、教師と保護者の共通の願いです。
(2016年2月20日)

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