校長先生の日々15: 数学のおもしろさ

校長先生の日々(15)数学のおもしろさ

 先日、中3数学で素数について学習しました。素数とは、2,3,5,7,11のように、1とその数以外に約数を持たない1より大きな自然数のことをいいます。100までの素数は、2や3などの倍数を消去しながら、見つけることができます。この作業は授業の中でもよく取り組みます。ところで最大の素数は何だろう、とふと思い立って、ネット検索をしてみたのです。すると、1000までの素数の一覧が一挙に現れたのに、びっくり。さっそく授業で生徒達に、「1000以下の素数は168個あって、2000以下は303個・・」と話し始めると、感心したように「先生、数えたんですか」「実はネットで検索しました」と種明かしをした後、素数はコンピューターで見つけ出されているという話をしました。そして現在知られている最大の素数は、2008年に発見された、2を43112609乗した数から1を引いた数だと言うと、すごいの一言。

 そして翌週。今度は中学生ウィークリーで、円周率を暗記する達人の話が目にとまりました。円周率暗唱の世界記録が日本人によって達成されたということは、今までに、何度か私も耳にしたことがありました。世界記録保持者の原口さんは、2006年に10万けたを達成しました。この時は休息無しで16時間半かかったそうです。39歳で入学した放送大学のテキストで円周率に再会し、51歳でメーカーを早期退職し、55歳で記録挑戦を思いついたと言います。10万けたがどのくらいか、見当もつきませんが、この記事の周囲に350けたまでの円周率が書かれていて、この286倍であると説明されていました。なるほど、これならどれほど気の遠くなる数か、具体的にイメージできます。この記事には、「今回わかった勉強のヒント」という小さな囲みの部分がついていて、数字の暗記は語呂合わせの物語にする、自分なりに工夫すると記憶に残る、余裕を残せば、楽しく続けられると書かれてありました。

 算数、数学は、練習問題を淡々と続けるだけでは、学習が単調になってしまいます。時に、へえ、そうなんだ、という感動や発見があると、それが学習のスパイスになると思うのです。学習するおもしろさや楽しさを引き出してくれることを期待して、ねたを見つけては、時々数学のおもしろ話をしています。

(2012年5月)

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