田口校長先生の素顔に迫る

~校長先生の日々~

田口校長先生が補習校の校長先生になって以来、今年で約十年が経った。その間、学習発表会や書き初め、運動会やバザーの運営など、補習校の生徒達の為に尽力して下さっている。そんな、田口校長先生の元気な源は、どこから来るのか?学生時代は僕達と共通する悩みや希望は、あったのだろうか?そんな疑問をふと感じ、校長先生にインタビューしてみた。  校長先生は、補習校だよりの作成、俳句や短歌の添削、保護者との連絡、大使館や教育財団との連絡、教材の準備など、その仕事は、多岐に渡ってる。土曜日だけ補習校の仕事をされているのかと思っていたら、実は、ほとんど毎日補習校関係の仕事をされている事が分かり驚いた。

子供の頃はどんな子供だった?

 「子供の頃は、身体が丈夫で病気などしたことありませんでした。小学校の頃は、元気いっぱい走り回っていた腕白な子供でしたね。小、中学校の頃は皆勤賞だったんですよ。」そう話した先生は、楽しいそうな顔で笑った。小学校一、二年生の時は、ピアノと絵を習っていたが、長く続かなかったらしい。また、リーダーについていくタイプで、目立ちたくなくない大人しい子供だった。今の校長先生からは、とても想像できない姿である。中学、高校生時代は、どうだったのであろう。 「中学校に入ってからは、美術クラブに入りました。得意な課目というのは特にありませんでしたが、本を沢山読んでいましたね。」
中学生の時は、国語が好きだったそうだが、高校生になってから変わった。 「数学が好きになったんです。数学の楽しさは、答えが必ずあるということでしょうね。国語は必ず答えが一つということはないですよね。一人ひとり違う考え方がありますから。」
こうして校長先生は理数系に進むことになった。

日本での一番の思い出

「死体が!?」

大学を卒業し、教員採用試験に合格した校長先生は、中学校の理科の教師となる。そんな先生が新任だった頃の話し。  中学一年生の理科の授業が始まって、少し経ったとき、突然、教室の天井が破けて足が出てきた。先生は一瞬、 ( 死体が! ) とびっくりした。するとその足は、ヒュッと引っ込んだ。ざわめく生徒たち。先生は、周りをみて一番前の席の子がいない事に気づく。なんとその子は、休み時間にクラスの生徒たちと机を積み上げて天井の裏へ上がったが、他の生徒がふざけて机を全て片付けてしまって降りられなくなってしまったらしい。先生は、生徒たちをひどく叱ったが、自分も生徒がいなかったことに気付かなかったことを反省した。
その時の教室の情景が目に浮ぶようで、インタビューをしながら思わず笑ってしまった。
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イギリスに来た理由

校長先生には、中学生の頃からずっと、イギリス人の「デビー」と言うペンフレンドがいた。中学校の理科の教師になってからも、手紙のやり取りは続いた。   そんなある日、「このまま教師を続けていけるのだろうか。自分はこのままでいいのだろうか?」と、いう疑問がふと校長先生の心に浮かんだ。教師になって六年目の事だった。先生は迷ったが、「今をのがしたらいつ行けるのか。」と、思い切ってデビーに連絡を取った。中学校の教師を辞めてイギリスに行く事を決心し、デビーの所でホームステイを始める。イギリスに渡った校長先生は、英語学校に通い、イブニングクラスで日本語教える生活を送る。そして、補習校との運命の出会い。当初、半年で日本に帰ろうと思っていた校長先生だが、リチャードさんとの結婚や補習校の仕事などで、結局、イギリスに住むことになってしまった。「あれから二十年。人生何が起こるか分かりませんね。」 と笑った。 

これからやりたいと思っていること

過去から現在にかけての校長先生の日々をインタビューしてきたが、未来はどうなのだろう。今後の抱負を聞いてみた。
  「ウェールズ補習校を更に良くしていきたいですね。生徒にとって補習校に来ることがプラスになるような学校にしたいです。それに、日本に帰ってしまった生徒たちがいつでも遊びに来られる所にしたい。自分が必要とされている間はがんばりたいですね。」と抱負を語った。

インタビュー後記

僕は、このインタビューをして校長先生の色々な事がわかりました。一番心に残るのが、校長先生の日本での思い出です。なぜなら、急に天井から足が出てくるなんて、まるでマンガの世界の話しみたいでとっても良かったです。 元気一杯の校長先生。これからも補習校のために頑張ってほしいと思います。

インタビュー・編集

中二 竹田悠人

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