校長先生の日々16: チャリティーコンサート

校長先生の日々(16)チャリティーコンサート

 今年度もチャリティーコンサートが無事終了しました。当日は、会場がほぼ満席で、補習校関係者のほかに、音楽留学中の学生さんや地元の皆さんも大勢、お出で下さいました。中でも、毎年お出で下さるウェールズ人の老ご夫妻にも再会することができ、うれしかったです。

 司会進行役はDavisさんが担当してくださり、ウェールズ語と英語による巧みな話術で、会場が和やかな雰囲気に包まれます。続いて川田運営委員長さんが開式のご挨拶で、英語のスピーチをウェールズ語でも披露してくださると、会場がわきました。

 コンサートは、ナディア・ヴァンダーゴーズさんのピアノから始まりました。コンサート開始前に、少しお話をする時間があり、自分が好きな曲を選んだということを教えていただいていました。日本人のお母様とオランダ人のお父様という家庭環境で、日本語とオランダ語にも、たけているそうです。ラフマニロフ、グリンカ、ショパンの三曲を演奏してくださり、その表現力の豊かさに驚嘆しました。補習校の子ども達も、12歳の子どもが演奏する姿に目がくぎづけでした。次にbechgyn bro tafの男声合唱団20人が登場され、8曲披露して下さいました。耳になじみのある旋律のウェールズ語の歌もありました。すばらしい歌声が、会場いっぱいに響きました。しばらくすると、一人の幼児が睡魔に負けてうたたねを始めました。ところがランランランランデュランラン・・と7曲目の「I get around」の歌が始まると、目をさまし、一緒に手拍子を打ちながら聞く姿が、ほほえましかったです。子ども達も楽しめるようにと、この曲を選んでくださったのでしょう。
  
 ラッフルの後は、Perfect Fifthのバンド演奏です。曲の前に、説明をはさみながら、メドレーで曲を披露してくださいました。貴重な時間をさいて来てくださったにもかかわらず、逆に「貴重な機会をくださってありがとうございました」の言葉をいただき、感激しました。

 コンサートの最後にサプライズが待っていました。それは日本とウェールズの国歌でした。観客は全員起立し、バンドの演奏と合唱団の歌声に合わせて、皆で一緒に歌いました。異国で、しかもウェールズ人の合唱団が歌う君が代に、胸が熱くなりました。続けて、ウェールズの国歌です。日本人には無理だなと会場を見回していると、一生懸命歌っている補習校児童に目がとまりました。日本と英国、二つの文化を吸収しながら成長する様子に胸がうたれました。

 チャリティーコンサートは、身近にすばらしい音楽に触れ、文化交流できるとても貴重な機会になっています。

(2013年2月)

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