校長先生の日々20: 生徒への言葉かけについて

校長先生の日々(20) 生徒への言葉かけについて
 先日、新聞クラブのメンバーから「先生紹介コーナー」の記事を書くからと、インタビューを受けました。血液型や星座など一問一答形式の質問に続き、仕事をしていてうれしいこと、大変なことは何ですか、と聞かれました。そして最後に「気をつけていることは何ですか」「そうですねえ」とちょっと考えてから、「生徒を注意する時の言葉かな」と答えました。


 効果的に生徒を注意するのは、なかなか難しいものです。効果的な注意の仕方が、その時の状況や子供の性格によって、変わって来るからです。例えば、「こら」と一言びしっと言った方がよい時もあるでしょうし、「そういうのはどうかな」とやんわりと気づかせるのがよい時もあるでしょう。その時の子供の気持ちを理解していないと、注意が逆効果になってしまうこともあります。また余計な一言を言って、子供の反省の芽がなえてしまうこともあるでしょう。私自身、気をつけていても、うまくいかないことや失敗することもあります。効果的に注意するのは、ほめるよりも本当に難しいと思います。
 気をつけていることがもう一つあります。それは、算数、数学を教える時に、分からないと言う生徒には、どんな内容であっても、丁寧な言葉がけを心がけをすることです。新任教師だった時、学年末に、授業の感想を生徒達に書いてもらった時のこと。「質問に答えた時、先生がえー、そうだったかな、と言うのは、やめてほしい」とのコメントを読んで、間違っているかもしれないと、どきどきしながら答える生徒の気持ちに気づかされました。無意識に発していた言葉だっただけに、以後気をつけようと思いました。
 中高生の時は、文章問題や方程式で分からない問題を、亡き父からよく教えてもらいました。分かるまで何回も説明してくれた姿を思い出すと、今でも胸が温かくなります。無意識に発する言葉で、子どものやる気をつぶさないように、効果的な言葉がけをしていきたいと思っています。(2014年5月)

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